異文化間教育とは

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異文化間教育(インターカルチュラル教育)とは

価値観や言語、習慣や行動様式など、自分が親しんでいる文化と規範や営みの異なる文化(異文化)との間で生じる様々な問題に対して、自らの解釈を複眼的・相対的視点から見つめ直し、人の痛みや不安を深く洞察し、建設的に対処できる異文化間能力(インターカルチュラル・コンピテンス)を養うための教育です。

異文化間教育の必要性

現在、日本企業の海外進出、外国人労働者や技能実習生の受け入れ、留学生の受け入れなどにより、国民が日々の生活の中で外国人や異文化に触れる機会は、昔と比べて飛躍的に増大しました。今後も、日本特有の少子高齢化に伴う労働力不足の補填や、介護支援のための労働力、IT技術者の確保などの観点から、外国人の労働者は増える傾向にあります(参考)。

国民の生活で考えると、外国人が同じアパートに住んでいる、職場に外国人がいる、子どもの通う学校に外国人のお友達がいるといった場面が増えました。その結果、公立学校では外国人の子どもたちが増え、国籍や民族の多様化は進み、大学でも外国人留学生の数が増加しています。地域社会に外国人が当たり前のように生活し、日本人と同じように就労・就学する現実は、文化的に同質であると言われ続けてきた日本社会に大きな変化を求めています。

異なる文化や行動様式と対峙することへの戸惑いもあるでしょう。文化的背景や歴史などの共通の記憶や体験を共有しない者同士が出会うときに互いに持つ先入観と、その結果起こる誤解や不信感といった相手への認知は、異文化の摩擦や対立をうむこともあるでしょう。

異文化への理解を深める教育を行い、異文化同士が共存していくグローバル化に対応した地域社会システムを構築していくことは、日本における異文化に対する差別をなくし、異文化であるがゆえに取り残されている人々を支援し、誰一人取り残すことのない日本社会の実現に寄与していくものであります。

目標4 質の高い教育をみんなに 目標8 働きがいも経済成長も 目標10 人や国の不平等をなくそう 目標11 住み続けられるまちづくりを 目標16 平和と公正をすべての人に 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう

ICSセンターの基本理念

当センターは、地域における日本人住民と外国人住民が知識や情報を共有していくことで、互いの理解を深め、多様性を受入れ、外国人住民が地域社会へ参加することで、両者の協働関係を構築し、地域社会の異文化間能力を育成し、異文化同士が共存していくグローバル化に対応した地域社会システムを構築することを目指しています。

ICSセンターの基本理念

在住外国人の現状

日本における在留外国人の現況

日本の在住外国人の数は増加傾向にあり、すでに形成された定住ネットワークの存在、永住などによる外国籍住民の増加により、民族や言語の多様化は進んでいます。

令和4年6月末現在における在留外国人数について

(出典:令和4年4月14日 出入国在留管理庁)

令和4年6月末現在における中長期在留者数は266万9,267人、特別永住者数は29万2,702人で、これらを合わせた在留外国人数は296万1,969人となり、前年末(276万635人)に比べ、20万1,334人(7.3%)増加しました。
男女別では、男性が146万9,602人(構成比49.6%)、女性が149万2,367人(同50.4%)となり、いずれも増加しました。
国籍別外国人数は、中国(76.4万人)、韓国(44.9万人)、ベトナム(33.0万人)、フィリピン(27.1万人)、ブラジル(20.1万人)の上位5か国で全体の7割を占めていますが、同時に国籍の多様化も進んでいます。
国籍・地域の数は194(無国籍を除く。)でした。上位10か国・地域ではいずれも前年末に比べ増加しました。また、タイが台湾に代わって第9位となりました。
在留資格別では、「永住者」が84万5,693人(前年末に比べ1万4,536人(1.7%)増)と最も多く、次いで、「技能実習(1号イ、同ロ、2号イ、同ロ、3号イ及び同ロの総数)」が32万7,689人(同5万1,566人(18.7%)増)、「技術・人文知識・国際業務」が30万45人(同2万5,305人(9.2%)増)、「特別永住者」の地位をもって在留する者が29万2,702人(同3,714人(1.3%)減)と続いています。
在留外国人数が最も多いのは東京都の56万6,525人(前年末に比べ3万5,394人(6.7%)増)で全国の19.1%を占め、以下、愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県と続いています。

日本における在留外国人の現況01
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千葉県における在留外国人の現況

令和3年12月末現在における在留外国人数について

(出典:令和4年4月 千葉県総合企画部国際課)

千葉県の外国人数は令和3年末現在、162,830人、令和2年末外国人数と比較すると4,345人、2.6%減となっています。
都道府県別外国人数では全国で第6位となっています。
中国が千葉県の外国人数(162,830人)の31.4%を占め、ベトナム14.6%、フィリピン12.0%、韓国・朝鮮9.5%、ネパール5.1%と続いています。
国籍・地域の数は160、国籍の多様化は進んでいます。
「在留資格別では「永住者」が53,811人と最も多く、在留外国人の33%を占めています。次いで、「技術・人文知識・国際業務」(12%)、家族滞在(10%)、技能実習(8%)と続いています。
年齢別では、20代が46,695人(30%)と最も多く、その後に30代(23%)、40代(16%)、 50代(12%)と続きます。
市町村別では千葉市が28,220人で千葉県の外国人数の17.1%を占め、以下、船橋市(11.4%)、市川6(10.8%)、松戸市(10.5%)、柏市(5.9%)と続き、上位5市で外国人全体の55.7%を占め、北西部により多くの方が在住しています。

千葉県における在留外国人の現況07
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