派遣留学生からのレポート

フランス・レンヌ第一大学b

学校の詳細
最終更新日:2014年7月 7日
千葉大学大学院理学研究科地球生命圏科学専攻 修士課程2年生
氏名:河野 昭博

月間報告書(7月5日提出)

1. 勉学の状況

6月中は、先月に引き続きStageと呼ばれる、2か月間にわたる研究に打ち込んでいました。レポートの提出締め切りは6月11日で、それまではレポートの作成に従事していました。フランス語は話せるようにはなったのですが、書く方がまだ不慣れだったため、研究レポートは英語で書き、プレゼンテーションも英語で行いました。レポート提出後はしばらくまた研究を行いつつ、プレゼンテーションのスライドを作成しました。
結論から言いますと、GPSデータから地震時の変動をみる事は難しいという事で、どのように観測すれば地震時の変動をみる事が可能かを提案しました。地震の大きさがあまりにも小さく、日本ほど頻繁にないため、観測は難しそうです。

プレゼンテーションは6月25日にあり、スライドの一部が消失するというトラブルがありつつも、なんとか発表し終えました。プレゼンを評価するのは選出された3名(大学教員)で、1名がJury(判事)と呼ばれ、この方が主として質問・叱責を行うのですが、答えられなかった質問が2,3ほど、また回答できた質問が2つあり、まずまずの結果でした。友人たちも相当ストレスがたまっていて、なかなか大変な状況でした。

2. 生活の状況

帰国間近という事もあり、計画的に食料を消費し、身の回りの物を日本に送り、友人に譲り、捨てていました。寮を引き払う手続きはスムーズに進みましたが、一番大変だったのは掃除で、完璧とは言わないものの、シンクや床を綺麗にしなければならなかったので骨が折れました。銀行の口座を閉める手続きや携帯電話の解約も行い、非常に忙しい月であった一方、友人と一緒にパーティーや食事、飲み会に参加し、充実した日々を送る事も出来ました。

この1年間数多くの様々な国籍の人々と出会い、彼らと会話をする中で視野がどんどん広がり、自信が付きました。外国語をそこまで使えなくても心を伝える事は可能であるという事、文化・言語・宗教が異なっていても分かり合えるという事、自分が心を開けば相手も心を開くという事など、この留学で大切な事を学べた気がします。積極的に外国語を使い、現地の文化に溶け込むという姿勢を取ると同時に、自分の考え、文化を紹介する事で、自分への理解、相手への理解が進み、心と心の交流が深まっていった気がしました。

帰国する時は数多くの人に別れを告げ、互いに別れを惜しみ、つらかったです。時に助け合い、励まし合った大切な仲間が海外で得られ、自分は今回の留学に大変満足しています。留学は大変お金がかかると同時に勇気が必要なのは確かです。しかし、その勇気、お金以上のものが得られる事を今回強く感じました。異なる言語、文化を持った大切な仲間、友人、そして日本では味わえない様々な体験は、なにものにも代えがたい宝となり、自分の人生をより一層豊かにしてくれたと信じています。今までありがとうございました。


月間報告書(6月5日提出)

1. 勉学の状況

帰国まで1か月を切り、いよいよ終わりも近づいてきましたが気が抜けません。現在地球物理学専門の教授のもとで実習をしているのですが、今後レポートの提出とプレゼンテーションがあり、また帰国の準備もしなくてはならないのでかなり忙しいです。現在実習で研究している内容は、ブルターニュ半島において発生した地震によって引き起こされる地殻変動を、陸上GPSデータを用いて測定できるかというものです。ブルターニュ半島をはじめ、欧州は日本に比べて地震が少なく、また規模も小さいため、GPS測定は困難とされていますが、それを検証しているところです。結局地殻変動があまり見えないという結論に至り、レポートを書き始めているところです。

現在お世話になっている教授はとても優しく、懇切丁寧に説明してくださり、助かっています。フランス語の理解力が上がったことで、教授や友人ともうまくコミュニケーションが取れるようになり、滞りなく実習を進めています。

フランス語による文章表現や、語彙力に自信がなかったので、レポートとプレゼンテーションは英語で行うことにしました。留学当初はオーラルが不慣れで、読み書きが得意だったのですが、今は完全に逆転しています。これもまた留学の成果であると思い、肯定的に受け止めています。

2. 生活の状況

今はひたすら実習で、毎日疲れ果てています。おかげで報告に載せるような写真がなく、残念です。5月は連休が3度ありましたが、疲れを解消するべく寝ることに専念し、それほど外出はしませんでした。ただたまに友人とテニスをしたり、町の中心で食事をしたり、パーティーに参加し、それなりに楽しく過ごしています。平日の昼は学科のメンバー10人前後一同学食で食事をし、隣のカフェでコーヒーを飲み、他愛もない話ばかりしています。ただたまにウクライナを巡る問題、フランスの右翼化といった政治について議論することもあります。フランス海外県のグアダループ(カリブ海に浮かぶ島です)から来た友人は、自分が黒人奴隷の子孫である事や、今民族主義者が勢力を伸ばしている現状への不満を語ってくれました。今後移民とどう向き合っていくか、フランスでは熱い議論が続いています。

フランス語がそれなりに使えるようになると、日本語や日本文化、国際関係について質問をされることが多くなりました。とりわけ漫画、アニメ、ゲームに出てくる日本語に関する質問が兎に角多いです。戦闘開始、忍法○○の術、くたばれ!など、非日常的な日本語をよく覚えていて驚きました。
またとある日友人が「久しぶりだな、アキヒロ」ときれいな発音で自分に話しかけてきたり(全然久しぶりではないのですが)、アニメのセリフ(忍法○○の術!)を流暢に叫んだりと、退屈しない日々を過ごしています。毎日くだらない日本語を教え、逆にくだらないフランス語を覚える日々が続き、このままではまずいと思う今日この頃です。

出国に備え、今はあらゆるものを捨てる、或いは日本に郵送しようと画策しています。近所の人々の大半が帰国、帰郷してしまったので、譲ろうにも譲れず、処分に困る電化製品はリサイクルショップに持っていく事を考えています。

たかが3週間、されど3週間、最後まで頑張りぬきたいと思います。

月間報告書(5月5日提出)

1. 勉学の状況
 4月はテストと実習で忙しい月でした。4月11日までテストがあり、直後に実習が4月14日から4月28日の2週間ありました。これは最終地質野外実習と呼ばれ、フランスとスペインにまたがるピレネー山脈において、チームを組みながら地質図や断面図を作成するといった課題に取り組むものです。1日目は基本的に移動で時間を取り、レンヌからフランス南部ミディピレネー県のLes Cabannesまでミニバスで10時間かかりました。
 第一段階はピレネー山脈の北側にある古生代から新生代にかけての堆積岩や変成岩を観察し、断面図を作成するのに必要な情報を収集する作業を行いました。また氷河が山脈を削った地形も観察しました。
 第二段階はスペインに程近いペルピニャン近郊のSt.Laurent de Cerdansで、チームを組んで地質調査を行いました。3日間にわたって森の中の道なき道を進み、長時間山の中を練り歩いたのでかなり疲れましたが、とても楽しかったです。またピレネー山脈の軸部(標高の最も高い領域)を観察し、山脈の隆起とそれに伴う地形変化について学びました。
 第三段階はスペイン北部の小さな村Roda de Isabenaに宿泊し、ピレネー山脈南部を観察し、白亜紀の炭酸塩岩と漸新世、始新世の堆積岩の位置関係、褶曲、また山脈はずれの小規模な丘陵の地形を観察し、ピレネー山脈の形成過程について学びました。
 グループ内の会話は勿論フランス語で、チーム内の会話や先生の解説を以前(去年の堆積学実習)よりも理解できるようになったと同時に、友人ともスムーズな付き合いができるようになり、だいぶ気を楽にして実習を過ごせました。ただ実習は日本に比べてルーズで、出発時刻直前まで寝ていて、遅れてくるのは当たり前、昼からワインを飲み、昼食は2時間で、とてもゆったりとした実習でした。
 日本では見る事が出来ない構造、地形を見る事ができた事、また日本では経験できない日本人以外の人とのチームワークを経験できた事は、何物にも代えがたく、留学して本当に良かったと思いました。
 現在はM1最終実習に参加していて、地球物理学専門の教授の下でブルターニュ半島の地震活動が陸上GPSデータに反映され得るかどうかの研究を行っています。基本的にパソコンを用い、目の疲れる日々を送っています。先生は英語が苦手なので基本的にフランス語を使って会話しています。

2. 生活の状況
 4月の半分は実習でそれ以外はテストという事もあり、個人的にどこかに行くという事はありませんでした。たまに友人たちと一緒にピクニックや外食をする機会がありましたが、今は友人の多くが帰国、帰郷する時期で、日を追うごとに寂しくなってきました。夏のバカンスも重なり、寮は空き部屋ばかりでとても静かで寂しいです。
 日本に帰国するまで2か月を切り、今は少しずつ荷物の整理を進めています。電気ケトルや暖房、コピー機など購入したものをどう処分するか悩んでいる最中です。
 5月は祝日が3つあり、特に5月1日の労働の日(jour de travaille)はバス、地下鉄を含め全てがお休みでした。フランスでは木曜日に祝日がある場合、金曜をお休みにする人が多いらしく、4連休を取る人が多いそうです。これを俗に橋を架けると表現し、"pont(橋)"とみんな呼んでいます。
 帰国する時期も迫り、久々の日本に帰国したい気持ちが強くなってきましたが、こちらで出会った友人との別れもまた辛くなってきました。残された時間をできるだけ悔いなく、有意義に過ごせるようにしたいと思います。

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白亜紀の炭酸塩岩(中央~右)と始新世~漸新世にかけて形成された堆積岩(左)の不整合面です。(専門的ですみません)

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ピレネー山脈南部から北側を見た写真です。手前は新生代の堆積物、山脈中央は古生代~中生代の岩石で形成されています。

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スペインのRoda de Isabenaで撮った写真です。気のいい友人に恵まれました。

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ピレネー山脈北部から中央部を臨んだ写真です。過去の氷河による氷河地形を観察しました。


月間報告書(4月5日提出)

1. 勉学の状況

 後期も終盤に差し掛かり、テストが多い一か月間でした。先月と同じく、現在フランス語はスランプ状態で、基礎、日常生活を送る上で問題ないくらいまで理解できるようになったものの、越えるのが難しい壁に直面しています。語彙や口語表現、文語表現、心情など、時間をかけて勉強しないとわからない表現で苦戦しています。ある程度話せるので相手が理解できると期待して話しかけてきて、期待に応えられない事が多々あり、申し訳ないと思う事が多くあります。もっと勉強せねばと思う日々です。
専門内(地震学、プログラミング)の講義のテストはなんとか良い結果が出せそうですが、専門外の講義(電磁気など)はわからない事が多いので結果は期待できません。それでも、友人と助け合いながら様々な課題をこなしています。友人たちもかなり苦戦しているらしく、この頃はみんなひたすら嘆いています。

 来週はテスト期間(Semaine d'examen)で、後期の最終テストが控えています。ただ全ての科目というわけではなく、先生によってはより早めに行う人もいれば、4月いっぱいまでに課題を提出すればいいという人もいます。今は講義がほとんどなく、課題やテスト勉強に取り組む期間(Semaine de revision)で、友人の多くは自分の部屋、図書館、また実家に帰って勉強しています。稀なケースですが、中にはバカンス期間と称して休暇を楽しむ友人もいます。


2. 生活の状況

この頃は天気の良い日が多く、気温が20度近くまで上昇する日もあります。日も長くなり、日は20時に沈むようになりました。そのためか、遅くまで友人とジョギングやテニスをするようになり、自分自身も度々散歩しています。桜(Cerisier;スリズィエ)が意外と多く植えられており、並木がすべて桜という通りもありました。勿論日本のソメイヨシノとはまた違いますが、とても綺麗に咲いていました。

 フランスでは統一地方選挙が先日行われ、右翼勢力が過去最高の議席を確保したそうです。イスラム、移民排斥を訴える勢力が台頭して来ている事に、アフリカ系、アラブ系の友人たちはとても心配している様子でした。彼らはフランスにおける人種差別の深刻さについて度々語ってくれました。企業の採用や顧客対応、警察の対応で多少の差別を受ける事があるらしく、根強い人種差別の存在に驚きました。自分はまだそこまで不快な差別を受けたと感じた事はありません(アジア人に対する偏見はあっても差別はありません)が、肌の色や顔かたち、出身で人を選別する人が実際にいる事は、大変残念に思います。ただ少なくとも大学の友人、近所の方々は大変寛容で、分け隔てなく接してくれています。

 フランス語が話せない事に対して嫌悪感を持つ人はわりと多いものの、裏を返せば、話せれば、また話そうと努力する事で気持ちが通じ合うようになるという事であり、そのようなケースを幾度となく見てきました。フランスにおいて何より重要なのは、フランス語をできるだけ使い、フランスの人々、文化を理解しようと努力する事にあると思いました。これはフランスに限らず、全ての国にも同じことが言えると思います。勿論自国の事を誇りに思うのは大切なことでだと思いますが、留学とは文化的多数派であった自分が、文化的少数派に置かれ、自分の中で文化衝突が起き、初めて自分や自国の文化を客観的に見る事ができる大きなチャンスであると、今までの生活を通して感じました。

 面白い現象として、学部内においてどのようにグループが形成されているかを紹介したいと思います。現在自分の学部は複数の仲良しグループに分かれており、大まかにフランス本土、フランス海外領土出身グループ(日本と同様、その中で複数のグループに分かれています)、アフリカグループ、フランス語圏以外からの留学生グループに分かれる傾向にあります。これは文化的な違い、気質や言語レベル等が背景にあると思われます。ただグループは流動的で、かつ大まかな傾向であって、壁はそんなに感じません。学部全員ともに寛容で、とても恵まれた環境にあると感じています。
話は変わりますが、先月天気の良い日にナントを訪れてみました。何があるかも具体的に知らず、行き当たりばったりでしたが、ジュール・ヴェルヌ博物館や退役したフランス海軍の駆逐艦(Maille-Breze)を丸ごと用いた博物館はとても印象的でした。特に後者はガイドさん(ナントの大学で歴史を専攻しているそうです)が細かく館内を紹介し、レーダーやソナーの仕組み、魚雷やミサイルがどう発射されるかなどをとても懇切丁寧に説明していました。その時の来客が自分とアメリカ人のおじいさんの2人だけだったため、頑張って英語で説明してくださったことが何よりも印象的でした。ただ英語に訳せず困ったときもあり、その時は代わりに自分がフランス語を英語に訳してアメリカのおじいさんに伝えていました。英語しか話せない、フランス語しか話せない人が混在する寮に生活し、翻訳する機会が多いせいか、それほど難しくは感じなくなっていました。留学して本当に良かったと感じる事の一つは、自分の外国語能力が確実に日本にいた時よりも伸びていると感じる事にあると思いました。

 余談ですが、日本の海上自衛隊が金曜日にカレーを食べるという風習があるように、フランス海軍は毎食ワインを必ず飲むらしく、大きなワインタンクが船首の方に積んであるそうです。流石としか言いようがありませんでした。

 最近は仲の良かった近所のブラジル人やインド人がことごとく帰国してしまったため、寂しい限りです。帰国していく友人を見ると、自分も無性に帰りたくなってしまいます。長い事家族や日本の友人に会っていませんし、特に日本では卒業して新しい道へと向かう季節にあたるので、友人たちを見送ることができないのがとても寂しいです。
一方で、ここで出会った友人達と別れる日が日を追うごとに迫っている事も考えると、切なくなります。今は、目の前にいる友人を大切にし、残された期間を後悔する事なく過ごす事に集中したいと思います。

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ナントのロワール川河岸に停泊する1950年代の駆逐艦です。中は博物館になっており、ガイド付きで見学できます。ほぼ完ぺきな状態で保存されているだけでなく、水の上に浮いており、今にも動き出しそうな状態で印象的でした。

寮近くの桜です。予想以上に花が多く咲いていて驚きました。

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月間報告書(3月5日提出)

1. 勉学の状況

後期の中盤という事もあり、最近は小テストや実習が多く、忙しいです。自分の所属する地球科学の修士は3月末まで講義があり、4月にM2への進級テスト(1週間)、そして同月中ごろにM1最後の野外実習(2週間)がスペインのピレネー山脈で行われるそうです。その実習の後は、2か月の企業、或は研究機関等での研修を受けます。
自分は最終的にレンヌ第一大学の留学生担当も兼ねている先生(Mme. Frederique Moreau)と研究活動を行う事で落ち着きました。内容は「陸上GPSデータを用いたフランス・ブルターニュ半島における地震活動に関する研究」です。本内容が千葉大学を卒業した時に書いた卒論の内容と類似していたため、この活動に参加する事にしました。活動参加後、6月にレポートを書き、発表も行う事になります。言語は英語でもフランス語でも構わないという事で、まだ決めかねています。
フランス語はだんだん分かるようにはなってきましたが、語彙やことわざ、表現方法は知らないことが多いので、相手が何を話しているのかが分からなくなることが多々あります。
それでも、こちらが理解するよう努力する事で相手も懇切丁寧に教えてくれるので、理解する努力を怠らないようにしています。
テストは思うように点数が取れず、悩ましい日々もありましたが、ひとまず出てしまった結果は仕方がないので、次に向けて頑張ろうという繰り返しです。言葉が使えるようになったことで親しい友達が増え、わからない事を聞きやすくなってきたので以前よりは理解できるようになってきていると思います。

2. 生活の状況

忙しい中でも健康だけは損ないたくないので、食べたいもの、栄養豊富な料理を作って食べています。2月は色々な料理に挑戦し、その多くが成功した事で非常に有意義な月でした。列挙しますと、スパゲッティはカルボナーラ、ミートソース、カプレーゼ、他にチーズリゾットも作りました。中華が食べたくなった時もあり、豆腐が手に入った時と重なった場合は麻婆豆腐、またエビチリやチャーハン、餃子も作りました。和食は肉豆腐、肉じゃが、手羽先の醤油煮、味噌汁、ざるそば、カレーライスなどです。今のところは食べたいものを作っているので精神的に満足していますし、また栄養も考えているので、厳しい毎日を健康に乗り切ることができています。これからも色々な料理に挑戦したいと思います。
忙しい中、レンヌ近郊のフージェール城(Chateau de Fougeres)に観光に行きました。中距離路線バスで片道1時間ほど、往復10€未満(だったはずです)と割安で行けました。城は中世から近代にかけて使用され、当時のブルターニュ公国とフランス王国の境界に位置し、ブルターニュがフランスに併合されるまで幾度となく戦いがあったそうです。城壁はとても分厚く、大砲による攻撃にも耐えられるよう設計されていたそうです。観光客がとても少なく、快適に回れました。写真を合わせてお送りします。
最近は友人の車に乗せてもらって買い物や昼食を共にする事があり、他にテニスやジョギング、アイススケートにも時折誘われます。忙しい中でも遊びや趣味を大事にする人がとても多い気がします。基本的に焦る人が少なく、なんとかなるだろうという精神を持った人が大多数を占めていて、とても居心地はいいです。
2月中ごろにはアジアンレストランで学科の人たちと夕食を食べる機会がありました。箸の持ち方や寿司について色々聞かれて大変でしたが、とても楽しかったです。やはりお寿司は誰でも知っており、みんな口を揃えて大好きだと言っていました。予想以上にお寿司の知名度、そして人気が高いので驚いています。
日本語を教えて欲しいという周囲の要望に応えて色々教えてはいるのですが、変な言葉ばかり求めてきます。例えば「私は子豚が好きです」とか、「私はおいしい子豚が好きです」、「私は犬を食べます」は日本語でなんていうのかなどわけのわからない質問が多いです。勿論基礎的な挨拶や名前などはみんな聞いてくるのですが、親しい友達ほど変な言葉を知りたがる傾向にあります。
フランス人からよく聞かれるのが日本とフランスがどれだけ違うのかという質問です。基本的な生活スタイル(インフラ、生活水準など)はほとんど同じなのですが、ここで自分が最も違うと思った点を指摘したいと思います。

① 清潔、公衆衛生に対する意識
基本的にフランスではポイ捨てが非常に多く、掃除を嫌う人が多いと思いました。芝生、道端のあちらこちらにゴミが散乱し、寮のキッチンにおいても料理後の後片付けをする人がほとんどいません。フランスを含め、欧米では一般的に学校の掃除は清掃員の人がやるので、掃除の仕方を知らない人が多く、また掃除をする人の立場に立てる人が少ないのが背景にあるのではないかと思われます。日本でも勿論ポイ捨てが多いですが、それ以上にフランスは多い気がします。友人も平気でポイ捨てするのでついつい気になってしまいます。またごみの分別をする人がとても少なく、各種ごみ箱は様々なゴミが混在しています。

② 人との距離
それほど親しくない男女間でも、挨拶が両頬にキスをするという形式で、男同士は握手と、人と人との距離は非常に近いです。ボディタッチが多く、日本の常識だと有り得ない行為が少なからず見られます。

③ 生き方
日本では、よく言われるように集団を重んじる傾向が強い一方で、フランスでは個々を重んじる、自分を大切にする人が圧倒的に日本よりも多い気がします。人の目をあまり気にすることなく、遠慮もほとんどせず、自分が今何をしたいのかをはっきり言い、行動する人がとても多いです。みんなマイペースに生き、自分のしたいことをしており、精神的に非常に安定しています。

④ 物の扱い、そして自然観
基本的に物の扱いは粗雑で、物を大切に使うという意識は希薄に思えます。人から借りたものを壊さないように配慮するのが当たり前と自分は思っていましたが、貸した電卓を投げて返されたときは衝撃を受けました。また多少失敗しただけでほとんどが白紙の紙をポイポイ捨てている人や、多くの人が学食の食事の大半を残して捨てている光景(食事の量が多いのが主な原因ですが)を見て、とてもショックで、心の中で常に勿体ないと感じています。
話は変わりますが、自分が受けた千葉大学の地球科学教育では自然災害について学ぶ機会が多々あります。自然は人間の思うようにならず、時に恵みを、時に試練をもたらすことを学びました。
一方でこちらでは自然災害について学ぶ事がとても稀で、従順な自然をどのようにして人間が利用していくかについて学ぶ傾向にあります。資源の見つけ方、掘削方法、安定的な供給と利用方法など、人間の生活を維持するための科学の色合いがとても濃いです。自分が日本で教わったように、人間は自然の一部であり、自然に生かされ、ゆえに自然を畏れ敬う事が大切であるという考えが日本において主流である事を友人達に話すと、関心を持って聞いてくれました。
以上が、自分が感じた日本とフランスの大きな違いです。ただどちらが良い、悪いではなく、これは飽くまで自分の価値観に基づいた感想である事に留意して頂ければ幸いです。

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フージェール城城壁の写真です。奥に今なお残る完全な城塞があり、手前がフージェールの市街地になっています。当時のまま残っており、壮観でした。

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城塞から見た町の様子です。城塞周辺は中世の趣、町の中心は19世紀の趣で、とても印象的でした。


月間報告書(2月5日提出)

1. 勉学の状況

ようやく前期が終わり、より専門的な講義が始まりました。自分は主に地球物理学を応用した地下探査を学びに来たので、重力、地震波、電磁気探査をメインに科目を選択しました。幸い数学は万国共通の言語なので、講義は何とか理解できます。ただ選択した科目の中に、自分の専門外の内容も絡んできており(特に鉱物学)、そこは苦戦しています。

前期の成績が出まして、フランス語の講義は7割ほど点を取り、無事単位を取得できました。専門はギリギリ前期の課程(30credits(単位))を修了することができました。英語の点数が高かったおかげで他の科目をカバーできた形です。
友人の中には前期の単位を取得できなかった人もいて、日本の修士とは全く異なるシステムで驚きました。最近ようやく理解してきたフランスの修士課程のシステムを説明したいと思います。
日本では、学部4年生の時卒業論文を書き、修士課程で修士論文を書き、また博士課程で博士論文を書くというシステムが一般的ですが、フランスは全く異なります。

学部(License)は3年までで、試験に合格することで卒業できる仕組みだそうです(もちろん大学によるのかもしれませんが)。その後修士課程(Master)では多くの講義を受け、広い分野にわたって深い知識を持つことを要求されます。試験も難しく、2年に上がるのは容易ではありません。修士1年の終わりには、Stageと呼ばれる企業研修を行う必要があるそうです。自分でインターンシップ先を見つけ、2か月にわたって企業或は研究機関で研究活動を行い、報告書をまとめ、大学で教授たちの前で発表するというものです。どうやら日本の卒業論文、修士論文に相当するのが、この企業研修の報告書(論文)、および学内発表なのではないかと思われます。修士2年でも全く同じことをし、無事講義を終え、企業研修をこなし、きちんと報告書をまとめて発表した者が修士課程を修了することができるというものです。

つまり、日本のようにゼミに参加して教授と共同で研究するのではなく、企業や研究機関をみつけ、そこで研究活動を行うという仕組みです。また研究テーマは企業から与えられ、それに従事するとのことです(これもまた企業によって異なると思いますが)。

大学の研究室に学生が博士課程の人しか見かけないのは前から気になっていたのですが、これが理由だそうです。

しかし受け入れてくれる企業や研究機関を探すのは容易ではなく、フランス人でさえ苦戦しています。書類を送っても返事が一切ないことがよくあるそうです。自分は教授を頼って色々探してはいるのですが、空きがなかなか見つかりません。また先生からは、自分は単位が義務ではないので、単位が必要な人に譲ってほしいといわれ、今後どうするか正直悩んでいます。

とりあえず自分の研究分野に該当する教授に自分のメールアドレスを渡し、教授先生は何か機会があれば呼んでくれるとのことでした。

とりあえず今後講義だけでなく実習も控えているので、そちらにも専念したいと思います。

2. 生活の状況

12月には大変冷えたレンヌでしたが、転じて1月は非常に暖かな日が続き、花が咲いてしまうほどでした。氷点下の日もほとんどなく、比較的快適です。ただ雨の日が多く、現地の人も今年は異常に雨が多くて暖かいと話していました。

講義や試験も多く、加えて雨の日が多かったため市外に出かけることはありませんでしたが、フランス人の友人と一緒にスケート、ジョギング等で出かける機会がありました。18日には同じ学科の友人の誕生パーティーに招かれ、朝まで皆と踊り、飲み、話しました。とても疲れたと同時に、日本では有り得ない形式のパーティーで楽しかったです。また次の日曜日には、散歩していたらおじいさんが重い板を担いでいたのが見えたのでおもわず手伝いました。重いうえに結構家が遠く、こっちも疲れてしまいました。なかなか無謀なおじいさんでしたが、熱心なカトリック信者で、自分と出会えた事は神の子イエスの御導きだと仰っていました。これまでも1度おばあさんの荷物運びを手伝ったことがありましたが、無謀で元気なおじいさんとおばあさんが多い気がします。

前期が終了したことで寮内のメンバーも変わり、新しい近所づきあいが始まりました。以前は中国から来た人が多かったのですが、後期からはインドから来た人が多く訪れています。同じ交換留学生であるにもかかわらず、インド、中国から来た人たちは講義に出席せず、旅行ばかりしていて、留学というより旅行に来ている様子で、とても驚きました。

後期からはいよいよ日本語を話す人と接触する機会が一切なくなったため(語学講義が終了した事、同じ交換留学生だった守さんが帰国されたので)、日本語を全く使わず、人間と話す際は英語とフランス語のみです(猫には日本語で話しかけています)。かなり日本語が恋しい状態にありますが、仕方がありません。
日本語や日本文化が大好きだという人は結構多いので、時たま簡単な日本語を教えています。中にはかなりのアニメ好き、マンガ好きな人たちがいて圧倒されます。フランスのみならず、世界中の人が必ず知っているのは、黒沢明と村上春樹、宮崎駿です。この御三方は必ず話題に出ます。

中国から来た人も多いのでよく話題に上がるのが日中関係です。とにかく仲が悪いという印象が強いらしく、色々な人から訊かれます。しかし自分はここに来て多くの中国から来た人と仲良くなりましたが、彼らは非常に気さくでかつ価値観や考え方が似ているので、親近感があります。また日本の文化や食事に興味を持っている人も多く、飽くまで政治は政治であり、文化や個人間の問題ではないという事と、話し合いを通じた平和的手段によって領土問題、歴史問題を解決していきたいと考える人が圧倒的に多いです。それよりも中国の人達はかなり中国政府に批判的で、特に貧富の格差の拡大やフェイスブックの禁止、参政権が無い事を指摘する人が多いです。今政治の上では日中関係は決してよくはありませんが、外国に来て中国の人たちの意見を聞くことで、視野が広がりました。まだまだ両国の間で議論を尽くさねばならない課題があり、両国民は飽くまで平和的な解決を願っているという事、中国政府の行動が中国国民の意思を反映していない事がよくわかりました。

本来ならばこのような個人的な意見を書く場ではないのかもしれませんが、どうしてもその事を是非日本にいる皆さんに知って頂きたく、こうして書きました。

今のところ毎週何かしらテストがあるので、なかなか出掛ける機会がありませんが、今月はわりとスケジュールに余裕があり、時間とお金と気力があれば日帰り旅行に行きたいと思います。

月間報告書(1月5日提出)


1. 勉学の状況

明けましておめでとうございます。12月は14日に兄の結婚式があり、11日に一時帰国したため、12月は半分以上日本で過ごしました。フランスではテスト三昧で、2,3日に1回はテストがあり、大変でした。すでに12月第2週に後期が始まり、新しい講義がスタートしています。後期は各自講義を選択し、専門を絞り込む段階に入ります。自分が選択したのは主に火山学、資源鉱物学、地震探査科学、数値モデル学などです。クリスマスバカンスは2週間で、20日頃まで講義があったそうです。

後期の講義を受け持つ教授陣が早口なため、理解するのに再び苦労していますが、後期は語学の講義がないため、勉強する時間がある程度確保できると期待しています。ただ語学の講義がなくなったため、これから自分でフランス語を勉強しなければならず、多少不安な気持ちはあります。しかし前期で習ったことを復習し、新聞や書籍、ニュース等を活用してよりフランス語能力を向上させていきたいと思います。これからもまた大変ですが、頑張っていきたいと思います。

2. 生活の状況

レンヌは12月頭にかなり冷え込み、路面凍結が頻繁に起きていました。買い物途中で滑って転びそうになるほどで、乗用車までもが凍結し、皆苦労していました。おかげ様で慢性的に鼻水が止まらず、風邪気味な状態が続きました。

日本に一時帰国する前後、円安がかなり進んで来たため、買い物がしにくくなってきました。もともと自炊していたのですが、より一層節約しようと思っています。円安でも野菜や果物などの農作物は日本よりも圧倒的に安いので困ることはありませんが、対して工業製品は日本よりも割高なので、最近は買っていません。

友人とはテストが終わった後の週末に、なぜか一緒にワニでいっぱいの爬虫類館に行き、そのついでにモンサンミッシェルに行きました。夜でかつクリスマスのイルミネーションに包まれたモンサンミッシェルは初めてで、とてもきれいでした。無理がたたったのか、翌日は高熱に見舞われ、一日中寝ていました。

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クリスマスのイルミネーションに包まれ、いつもとは違うモンサンミッシェルです。

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風邪気味ながらも、友人3人(一人は撮影者)と充実した休日を過ごしました。

月間報告書(12月5日提出)


1.勉学の状況

現在レンヌ第一大学修士課程地球科学コースにて交換留学中の、理学研究科地球科学コース修士課程の河野昭博です。

11月はただ講義を受けていただけなので、特に報告するようなことはありません。朝から晩まで講義詰めです。テストが近くなってきたこともあり、図書館は人であふれかえっています。
テストは何回かありましたが、芳しくはありません。しかしフランス語の問題が読めるようになったのは進歩している証拠であると感じています。教授や友人の話す速さにも少しずつ慣れ、取るに足らない冗談交じりの会話ができる、理解できるレベルになってきました。

授業の中には就職活動の仕方を学ぶ授業があり、11月は面接の練習、CVの書き方、志望動機の書き方を習いました。先生が教えるというより、みんなで批評し合うというスタイルが印象的でした。また堆積学の授業では反射法地震探査図を見て堆積構造を把握し、海水面がどのようにして上下変動してきたかを観察するなど、千葉大学では学ばなかった要素が多くあり、楽しいです。

フランス語の授業でも中間テストがあり、6~7割は取れたので、個人的には満足しています。日本では学べなかった結果と原因の表現、志望動機の書き方、人に何かを勧める表現、肯定、反対表現など、議論する際に必要な表現を教わり、とても為になりました。

2.生活の状況

一度食中毒のような症状に襲われましたが、吐いた後2日で改善したのでそれほど深刻でもなかったみたいです。原因はよくわかりませんでした。それ以外は至って健康に過ごしています。

だいぶ寒くなってきたこともあり、多くの人が風邪をひいています。マスクは付けたくないらしく、みんなマスクなしで咳をし、鼻水を垂らしています。
前回より友人と外に行く機会も増え、週末にはレンヌ対ボルドーの地方サッカー試合を見に行き、とある平日には学科全員でスケート場に行きました。サッカーの試合を生で見るのは初めてだったので、とても楽しめました。レンヌはブルターニュを代表するチームなので、ブルターニュの旗を持った人が大勢集まっていました。怒号や叫び声が多かったのが印象的でした。

スケートは人生2度目で、結果的に6回転びました。手首あたりを打撲しましたが、みんなで楽しく滑りました。翌日はお尻と背中と手首が非常に痛かったです。

12月は14日に親族(兄)の結婚式があるため、11日に一時帰国する予定です。こちらの友人の多くが帰省、或いは家族と旅行に行く予定で、レンヌに残る人がいないこともあり、結局年末年始は日本で家族と過ごすことにしました。Renne2013.12.5-1.jpg

サッカーの試合直前の様子です。 手前に敷いてある旗がブルターニュの旗です。

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旗を持ち、 熱心に応援する人たちに圧倒されました。

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スケート場です。深夜であったにもかわらず、 多くの人で賑わっていました。

月間報告書(11 月 5 日提出)



1.勉学の状況

先月報告しましたとおり、10 月中旬にブルターニュ半島南岸、そしてスペインのピレネー山脈 で行われた実習に参加しました。

ブルターニュ半島南岸では結晶片岩と呼ばれる変成岩や、断層、褶曲といった地質構造を観察し、 半島南岸域の地史と形成メカニズムについて学びました。この実習はシステムテクトニクスとい う講義の野外実習で、この講義では主に応力や岩石の熱変成作用、地下の熱分布と地殻、マントルの挙動について教えています。この講義は友人たちも難しいとぼやくくらい内容が難関で、フ ランス語の解読にかなりエネルギーを使います。実習中の説明はもちろん全てフランス語で、理解するのに苦労しましたが、先生や友人に質問をし、概要程度はつかむことができました。1日目は雨で過酷でしたが、大西洋沿岸や沖に浮かぶグロワ島(Ile de Groix)に赴き、今まで見たことがない数多くの変成岩や構造を見ることができ、楽しかったです。

スペインのピレネー山脈で行われた実習は堆積学の講義の野外実習で、1週間山脈近くの村のホテルに宿泊し、周辺の地層や巨大な構造を観察してレポートを仕上げるというものでした。移動はバスで、10時間かけてスペインに到着しました。残り 5日間は、朝から晩まで地層を観察し、 メモを取り、柱状図を描き、ピレネー山脈の地下構造、形成過程、形成に伴う環境の変化について学びました。時には高い山にも登り、過酷ではありましたが、日本では到底見ることができない大陸同士の衝突によってできた巨大な山脈、それに伴う褶曲と断層、ピギーバック堆積盆地を 見ることができ、素晴らしい体験をしたと思っています。また先生方は自分に親切に英語で説明してくださり、友人達にも支えられ、なんとかレポートを仕上げることができました。また実習をきっかけに友人も増え、今は前よりずっと楽しく過ごしています。実習の写真も載せましたのでどうぞ御覧になってください。

語学の方は日進月歩のごとく、ゆっくりではありますが、一歩ずつ前へ進んでいると実感してい ます。特に実習中はグループで作業することもあり、フランス語が不可欠な環境で、とても疲れましたが勉強になりました。まだ疲れると全く聞き取れなくなってしまうという状態ですが、ベストを尽くせるように頑張っています。また、周囲の人間が自分に対してとても優しく接してくれるだけでなく、色々サポートしてくれるので、助かっています。わからない場合は頑張って英語で話してくれたり、ジェスチャーで根気強く説明してくれたり、皆が優しくて本当に恵まれていると思います。

先月と同じく、大変忙しいですが、充実していると思います。とりあえず体調を崩さない程度に 今月も頑張りたいと思います。

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システムテクトニクスの実習風景です。海岸の岩石を調べているところです。

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ブルターニュ大西洋岸の光景です。風が強くてメモをとるのが大変でした。

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混濁流堆積物と呼ばれる堆積物で構成される地層群です。かつて海底であったことを示していま す。

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炭酸塩岩で構成される厚い地層で、深海から転じてより浅い海底へと環境が変遷していったとさ れています。

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遠くから地層を観察し、特徴をスケッチするという作業を度々行いました。この山は新生代第三 紀の厚い炭酸塩岩で構成され、下の平野部分は比較的新しい礫岩で覆われています。

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山の頂上から他の山の地層の並びを観察し、巨大な構造をスケッチします。

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山の頂上から褶曲を観察し、その成因を教わりました。

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実習最終日に友人たちと撮った写真です。言葉に不自由しつつも、多くの人に支えられ、どうに か 1 週間の実習をやりぬきました。


月間報告書


1. 勉学の状況

始まって1ヶ月程ですが、とても忙しいです。2週間前からテストや宿題が頻繁に出され、朝8時から夜18時まで講義があり、月曜と火曜は18時15分から20時15分までフランス語講習を受けています。また2週間後には実習が控えており、スペインのピレネー山脈に地質調査実習に行く予定です。その次の週にはブルターニュ半島の地質構造を見る実習が控えており、準備もしなければならないので、大変忙しいです。

フランス語の方はまだ聞き取れないことが多々ありますが、友人たちに助けられ、どうにかやっています。数式、パソコンや英語が主に使われる講義では問題なくやっています。テストがあるという予告を聞き取れず、何も知らずにテストを受け、口には出せないような点数をとってしまったこともありましたが、友人に励まされ、元気にやっています。

語学の講義も始まりましたが、当初から問題があり、始まるのが遅れました。第一に、語学の講義は18時15分から始まるのですが、専門の講義は18時15分まであり、互いの場所はバスと地下鉄を乗り継いで30分ほど離れていて、どちらかを犠牲にせざるを得ない状況に陥りました。最終的に、担当の教員の方に相談したところ、専門の講義を途中で抜けざるを得ないという結論に至りました。
第二に、語学の授業を3回以上欠席すると単位が自動的に無効になるのですが、実習が2回も被ってしまいました。そこで学部の担当の先生と相談し、また語学センターの人とも交渉して1回だけ被る程度で済む日程に調節していただきました。
語学の講義は、自分はB1レベルにいるのですが、簡単でもなければ難しすぎることもない、適切なレベルに割り振られたと感じています。専門の講義で鍛えられたこともあり、だいぶ聞き取れるようになりました。

2. 生活の状況

生活の方はギリギリの所をこなしています。講義が多く、買い物にいく時間が平日にあまり取れないため、土曜日の朝市やスーパーで大量に食材を買い込み、日曜日に大量に料理を作り、冷蔵庫に保管することで忙しい平日を乗り切っています。
人間関係の方は至って良好です。たまの休日には同じ寮の人と一緒に食事やBBQ、ピクニックに行っています。学部の方では徐々に打ち解け、多くの人と一緒に昼食をとる事も多くなりました。テスト、課題の日程やフランス語を教えてくれる大変優しい友人に恵まれ、どうにかやっています。

早めに長期滞在ビザの有効化申請をしておいたおかげで、滞在許可証を10月4日に取得することができました。簡単な健康診断を受けただけですが、これで1年間フランスに滞在できることを証明できるようになりました。
一方チューターさんと連絡が取れなくなってしまったので、最終的に銀行口座を自分で開き、先週ようやく手続きが完了しました。まだこちらの携帯電話を手に入れていないので、次は携帯電話の購入を目指したいと考えています。
3週間ほど前にモンサンミッシェルに行く遠足に参加しました。外国人留学生対象ということもあり、飛び交う言葉の大半が英語とスペイン語でした、モンサンミッシェルは日本人観光客が大変多く、日本語があちこちに書かれ、異様な雰囲気でした。

先々週の土曜日は初めてフランスでも指折りの市場であるレンヌの朝市に行きました。肉やチーズ、バター、魚介類、惣菜、野菜、果物、パンがずらりと広場全体を埋め尽くし、多くの人で賑わっていました。野菜や肉の値段が驚く程安く、ついたくさん買ってしまいました。

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月間報告書


                    
                       
1.勉学の状況

まずは自己紹介から始めたいと思います。
自分は千葉大学大学院理学研究科地球科学コース修士課程で地震学を専攻していて、今回レンヌ第一大学にて地球物理学、およびそれを用いた地下探査科学を学びに来ました。
講義は来週月曜日からで、講義はまだ始まっていません。金曜日にガイダンスが行われる予定です。当初Master1のコースで登録したのですが、講義内容が学びたい内容と少々異なっていた(地球物理学を学びたかったのですが、当コースは地球科学全体を含んでいました)ので、事務の人と相談し、講義の内容によってはMaster2のコースに変更する事を考えています。

月曜日に一通り学生登録が済み、学生証、ID番号を入手しました。チューターさんが一生懸命手助けしてくださったおかげで、その日のうちに手続きが終わりました。まだフランス語は聞くのも話すのも慣れておらず、英語でのやり取りも多々ありましたが、何とかなっています。しかし、フランス語を使うたびに、耳や口が慣れてきたのか、日本にいた時よりもだいぶ聞き取れるようになり、話せるようになりました。
事務の方々やチューターさんがとても優しく、心の支えになっています。

自分がいるBeaulieuキャンパスは理系のキャンパスで、理学、工学、薬学などが入っています。
日本人は今の所他に見ていません。留学生の多くはヨーロッパ圏、アラブ圏、中国から来ているようです。キャンパスは大変広く、緑がいっぱいです。幸い寮は大学の隣で、歩いて5分ほどで大学に入れます。
学食は複数あり、まだ寮の隣にある学食にしか行っていませんが、3€でメインディッシュ+小皿に入った料理2品+パンと、大変お得です。ただ量が非常に多く、残す人が多いです。
図書館も大きく、主に理工学、哲学関係の書物を所蔵しています。また英語の本を多く所蔵しているのが印象的でした。自分の専門に関係した書物も多く、気に入っています。

スポーツ活動が盛んで、多くのクラブがあり、20€を支払えばクラブ活動に参加できるらしいです。テニスやサッカーはもちろん、太極拳や合気道、柔道、ダンスなどの活動が行われているそうです。

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キャンパスにある図書館です。主に理系専門書を所蔵しています。

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総合事務所で、全ての学生はここで学生登録を済ませます。

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キャンパス一例。とても広くて緑が多いです。学内にはレンタル自転車があちこちに整備されています。

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自分が住んでいる寮Batiment Aです。同様の建物が数多くあり、キッチン、トイレ、シャワー共有タイプのものと、キッチンのみ共有のタイプがあります。自分の住んでいるA棟は前者に属しています。

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汚いですが、僕の部屋です。一人が住むには十分な広さで、快適です。枕はなかったので冬服を代わりに使っています。

2.生活の状況

レンヌの郊外に位置しているため、少し不便な反面、緑が多く、治安も良さそうな場所です。大型ショッピングモールが歩いて20分弱の所にあり、主にそこで買い物を済ませています。モールの中にはスーパー、携帯電話会社、郵便局、薬局、ATMなどが揃っており、大変便利です。基本的に野菜やパン、パスタは種類が多く、安いです。中華食品だけでなく、日本食品も売られていました。入寮して2日目には生活に必要な物はおおかた揃い、快適な生活を営んでいます。
自分が選択した寮は、トイレ・シャワー・キッチン・冷蔵庫共有で、月140€です。コインランドリーは別の建物にあり、洗濯一回2.70€です。様々なものが共有なので、他の留学生と会う機会が多く、たまに世間話をしています。ただ自分は建物の中でも出入り口から最も遠い4階(日本でいう5階)の端で、またエレベーターがないので行き帰りが大変です。

この後留学生歓迎会や、遠足といった行事も控えています。遠足はかの有名なモンサンミッシェルに行くので非常に楽しみです。
今のところ言葉が不自由ということ以外に悩みはありませんが、何よりもまず聞いてみる、話してみることが大切である事をこの1週間で痛感しました。これからももっとフランス語の表現を覚え、積極的に使っていきたいと思います。また、こちらが積極的であれば、相手も親切に教えてくれるので助かっています。これから授業もあるので無理しない程度に頑張りたいと思います。

食事量が多いせいか多少太ってしまいました。特に体調を崩すことなく、健康に過ごしています。朝は寒く、昼は暑いので服装に難儀します。更に非常に乾燥しているので喉がよく乾き、洗濯物はすぐ乾きます。

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寮に隣接する学生用レストランです。月~金の昼時に空いていて非常に便利です。



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