派遣留学生からのレポート

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フィンランド・アールト大学芸術デザイン校b

学校の詳細
最終更新日:2013年7月 5日
工学研究科修士2年
派遣先:アールト大学/フィンランド

月間報告書6月

1.勉学の状況

 大学の授業は5月中でほとんど終了したので、今月は作品の整理や、授業で配られた資料の読みきれなかった分を改めて読むなどして過ごしました

2.生活の状況

 6月に入ると、フィンランドは一気に夏らしくなりました。日照時間も長く、外で過ごすのが本当に心地よく感じられます。フィンランド人達は短い夏を目一杯楽しもうとしているのか、屋外で過ごす姿をよく見かけるようになりました。学校のある場所から10分ほど自転車を走らせると、すぐに写真のような大自然を味わうことが出来るのは、ヘルシンキならではです。

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 下の2枚の写真は、私の住む家の前の写真で、冬に撮影したものと夏に撮影したものを比べたものです。雪のある冬景色も綺麗ですが、緑があると印象がだいぶ違うことに驚きます。以前は道路から丸見えだった庭も、今となっては木々が生い茂っていて鬱蒼とした雰囲気に。
  
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月間報告書5月


1.勉学の状況

・専門科目:Aaltoliike Project (~5/13)

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 アールト大学のエグゼクティブ・ギフトのデザイン提案をするAaltoliike Projectが終了しました。完成した作品は大学内の展示スペースに3週間ほど展示されました。展示の計画や準備も学生たちで行うことが出来たので、空間デザインを勉強する私にとってはとても良い経験になりました。展示初日のオープニングパーティにはたくさんの友達が遊びに来てくれてとても賑やかで、小規模ながら扱う内容が大学に関わることだけに関心度は高いようで、大学職員の方などもたくさん来ていました。 

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 13日の最終プレゼンテーションでは、学部長や大学職員の方々を招いてチームごとに作品の内容を発表しました。アイデアはおおむね好評で、今後実現にむけて次のステップに進んでいくとのこと。交換留学生である私は今後の活動に参加できないのが残念ですが、チームメイトの活動に期待したいと思います。 

・集中授業:Koli Workshop / Environmental Art Course (5/19~25) 

 Environmental Artコースの集中授業に参加し、東フィンランドのKoliという国立公園に行ってきました。"Koli National Park"は広さ約30平方キロメートルの国立公園。縦長の敷地内にはハイキングコースが設けられていて、東側は全長約80キロの大きな湖"Pielinen"に面し、周辺も広大な森に囲まれています。湖が一望できる場所からの眺めはほんとうに素晴らしく、どこまでも平らで森が続く光景は、日本では見られないもので新鮮に感じられます。  

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 今回の授業内容は、一週間ここに滞在して何らかの作品(環境芸術)をつくるというもので、「ここにあるもので何かを表現する(基本的な道具の使用以外は、この森の中で見つけた材料のみで作品をつくる)」というルール以外はかなり自由度の高いものでした。最初の2日間は全員で公園内を散策し、その後の3日間で各自作品づくり、そして最終日に発表、というスケジュールのもと、それぞれ自分のペースで作品を作っていきました。 

 最終的に出来上がった作品は、13人の学生の数だけいろいろなジャンルのものが出揃ってとっても見応えのある楽しいものとなりました。森の中の素材をうまく利用してオブジェのようなものを作る人から、音声を記録したもの、地図をつくってみんなで探検する、ゲームを作る、などの体験系の作品まで。

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 滞在中は公園の入り口付近のコテージに宿泊しました。毎日一日中歩きまわった後は、フィンランドらしくお決まりのサウナでリラックス。女の子たちと裸でお喋りするこの感覚は、日本で例えるなら合宿や修学旅行の時の大浴場の雰囲気によく似ています。太陽が出ている時間が長いので、みんな外で過ごす時間が長く、不思議ですが心地よいものです。本授業がアールトでの最後の授業となりましたが、フィンランドの自然を満喫でき、最後の授業がこのワークショップで良かったと思っています。 

2.生活の状況

・フィンランドのメーデー「Vappu」(バップ)

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 5月1日はVappu(フィンランド語でメーデーのこと)、祝日でした。フィンランド流のVappuの過ごし方は、前日にあたる4月30日の夕方からお祭り気分でお酒を飲み始める、というものらしく、学生たちも先生や職員さんも皆、この日は午後の早い時間には仕事を切り上げていそいそと帰路についていました。私も放課後友達と一緒に街のイベントを見に行ってきましたが、若者たちからおじさんおばさんまで、労働者の日としてのお祭りというよりも、全員が春の訪れを皆で喜んでいるような雰囲気でした。 

 そしてVappu当日はフィンランド流にのっとって、友達といっしょにヘルシンキ南部の公園・カイヴォプイストでピクニックをしてきました。すっかり雪も溶けて、まだ木々は枯れ木のままでしたがいいお天気で絶好のピクニック日和でした。公園内は、いったいどこからこんなにたくさんの人が来たのかというくらいの賑わいでした。


月間報告書4月

・専門科目Aaltoliike Project 

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 アールト大学のエグゼクティブ・ギフトのデザイン提案をする本授業も後半戦に差し掛かって来ました。今回の最終成果物は、コラボレーション先のメーカーの都合もあり、ポストカードサイズの陶器のプレートと既に決まっています。その上で私たちはそのプレートのパターンを考えることになっています。 

 チームワークでパターンのセットを作るので、話し合いをしながら、手分けをして作りながら、という具合で作業は進んでいきます。みんなで教室に座り、目の前のプレートと着色用のシートに実際に触れながら、ひたすら手を動かすというのがなんだか新鮮です。マスターコースの授業では頭を動かして目に見えないことを扱うことが増えているので、まるで学部時代、ともすると中学の美術の授業に戻ったような感覚でした。パターンを乗せ終わったプレートは、大学と同じ敷地内にあるアラビアの工場で実際に焼いてもらうことが出来ます。それぞれ自分たちの作品が無事に綺麗に出来上がっていて大満足でした。 

 今後は完成した作品を軸に、来月に予定している展示とプレゼンテーションに向けて準備を進めていくことになっています。  

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 また先日はこの授業の一貫として、フィンランドのParliament House、国会議事堂を訪れてきました。今回は大学のエグゼクティブレベル・ギフトをテーマとしているため、参考までに国レベルのエグゼクティブ・ギフト事情を教えてもらうというのが名目でした。 

 館内をひととおり見学したあとは、ギフト用の商品の管理をしている職員さんに様々なプロダクトを見せてもらいました。金属製のメダル、アクセサリー類、ネクタイやスカーフ、フィンランドを象徴するような木製のものなどなど。国会議事堂のロゴの入った釣り用のルアーまであるのには思わず笑ってしまいました。自然の中で過ごすことを愛するフィンランド人ならではのギフトなのかもしれません。 

2.生活の状況 

・フィンランドのイースターのお菓子「マンミ」 

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 留学期間中、行事や季節ごとに、その時期限定のお菓子を試してみることがひとつの楽しみになっています。4月頭のイースターホリデーの頃には、"Mämmi"(マンミ)というお菓子を食べるのが伝統だそうです。以前から「イースターに食べるお菓子がすごい」と噂に聞いていたので、学校のレストランで見つけた時に早速チャレンジしました。写真のような黒くてずっしりとしたペースト状のもので、にグラスに入ってクリームがトッピングされていました。牛乳と砂糖をかけて食べることもあるのだそうで、なかなかインパクト抜群の見た目です。原料はライ麦粉で、それを発酵させて焼いて冷やした食べ物だそうで、味はフィンランドでは定番のライ麦パンの味に似ています。私は好き嫌いも少なく比較的なんでも美味しく食べられる自信があるのですが、こればかりは結局完食できず、その場に居た留学生たちで回し食べしました。フィンランド人の中でも苦手な人はいるそうで、なかなかくせのある食べ物でした。ちなみにシーズン中は箱に入って冷凍されたものがスーパーで大量に売られていました。 

・気候について 

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 前回の報告書で、日照時間がどんどん伸びているとお伝えしましたが、4月に入ってからもその勢いは衰えません。加えて4月中旬にはついに残っていた雪が全て解け、ようやく長い冬が終わろうとしていることを実感する毎日です。雪が解けてからは地面がみるみる新緑色に変わるのが分かり、日本に居たときは、こんなことを気にしたり感動したりすることなんて無かった分、春の訪れの喜びもひとしおです。季節の変わり目が急激なフィンランドでは、雪が解けて春が来たと思ったらあっという間に夏がやってくるのだそうです。 

月間報告書3月

1.勉学の状況 

・専門科目: CONTENT / Spatial Design(~3/8) 

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 約2ヶ月のSpatial designのプロジェクトが終わりました。課題は、ヘルシンキに実在する会社のオフィスの、地下のフロアとエントランスホールに対する空間提案。8日はその最終プレゼンとして、クライアントの会社の社員さんたちの前でプレゼンテーションをしてきました。チームワークかつコンペ形式だったため、直前までハードワークが続き、気合いの入った全6チームのプレゼンボードがずらりと並びました。 

 今回は自分たちのデザインを直接その利用者にプレゼンする機会とあって、終始いつも以上に「どうやって伝えるか」に重点を置いていたような気がします。集まったクライアントの社員さんたちは2時間にも及ぶ全チームのプレゼンを熱心に聞いてくれ、フィンランド社会における「学生」に対する協力的な姿勢をここでも感じることができました。

・専門科目:Aaltoliike Project(3/11~) 

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 春セメスタ後半、ついに最終ピリオドです。今期はまた専門のSpatial Design Courseから離れ別の授業に参加しています。せっかくなら専門分野意外で、ここでしか出来ないようなプロジェクトにチャレンジしてみようと思ったためです。この授業は、アールト大学のエグゼクティブ・ギフトのデザインをするという内容です。エグゼクティブ・ギフトとは、例えば学部長などが大学間の国際交流をはかるために他国の大学に行ったとき、贈りあうギフトのことです。それは例えば大学名の入った彫刻だったり、国を代表する工芸品だったりと様々。合併して出来たばかりのアールト大学は、大学のブランディングイメージを確立するために様々なことが現在進行形で企画されています。そこに目をつけた先生が、デザイン系の学生と一緒に大学のグッズやギフトをデザインしようと立ち上げたのがこのプロジェクトであり、今年はその3年目だそうです。 

 前半にあたる数週間では、過去2年のプロジェクトの成果を見せてもらったり、大学の本部に行って話をきいたり、メンバーで簡単なイメージ共有をしたりというのが主な活動でした。こちらの授業の講義は毎回同じ先生が話すというより、回によってゲストが来てくれるという形式が多く見受けられます。本授業もそういった形式で、卒業生のデザイナーや博士の学生や研究者がレクチャーをしにきてくれています。例えば先日は、アールト大学の卒業生でiittalaのデザイナーとして活躍している方のレクチャーを受けることが出来ました。私自身も愛用しているRunoというパターンをデザインした方で、こうして馴染みのある製品のデザイナーさんにアッサリ会えるとは驚きでした。 

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 また今回の授業はARABIAやiittalaの親会社にあたる"FISKARS"という会社とのコラボレーションで、最終的に自分たちが提案する作品がFISKARSのファクトリーと共同で実際にかたちになる予定です。そのため授業の一貫として、アラビアの大学校舎と同じ敷地内にあるFISKARSの工場を見学することが出来ました。工場では普段お店で目にする食器などが実際に作られていく過程を追いながら説明をうけました。セラミック(陶磁器)という素材は私にとって全く未知の領域のため、なにもかもが新鮮です。加えて、完成までに「焼く」という過程がある分、知らなければ分からないような工夫や複雑な技術がたくさん隠れていると感じました。

 今後授業では、最終提案に向けてチームワークでデザインを進めることになっています。 

2.生活の状況

 ついに念願のクロスカントリースキーに初挑戦する機会がありました。山の無いここフィンランドでは、スキーといえばクロスカントリーが主流。子供からお年寄りまで、みんなが楽しめる冬のスポーツです。今回行ったのはPaloheinäという大きなクロスカントリー場で、ヘルシンキからバスで20分くらいの場所にも関わらずその自然の多さに驚かされます。 

 中高6年間スキー部に所属していた私は、「クロスカントリーも出来るだろう、簡単だろう」と思っていましたが、細くて軽くて、かかとを固定しないクロスカントリーの板に悪戦苦闘し、少しでもバランスを崩しすぐ転んでしまうという調子でした。上手い人が滑っているのを見ると簡単そうなのに、なれない私は上手く体が使えないのであっという間にぐったり。それでも絶好のお天気に恵まれて、自然を満喫し、とてもいい運動になりました。この日は丁度プレゼンを終えた翌日で、自然の中で体を動かしリフレッシュするという、フィンランドらしい休日となりました。

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・日照時間について

 3月に入ってからは本当に凄まじい勢いで日が伸びています。つい先日まで「5時まで外が明るくて嬉しい」と言っていたはずなのに、気がついたら7時を過ぎてもまだまだ明るいといった様子です。地球はまわっているのだなあと、当たり前のことに地球のエネルギーを感じています。 

 さて日照時間が伸びて一日が長く感じられるようになったかと言えば、実際はその逆でした。4時には真っ暗になっていた頃の感覚で、「外が明るいからまだ午後の早い時間かな〜」と思ってしまう。けれど実際はもう6時で「わ、もう夕方!」と慌てて夕食の支度を始めます。しかも日没が遅くなる分、夜の時間が減ってしまったような感覚があるので、1日を短いと感じることが多くなりました。ともあれ、こうして長い冬を終えて訪れる春の喜びと日が登ることのありがたさを身をもって痛感しています。 

月間報告書2月

1.勉学の状況

・専門科目:CONTENT / Spatial Design 

 Spatial Designコースの授業、企業のオフィスを対象とした空間のデザインの課題が引き続き進行中です。 

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 2月初旬にクライアントのオフィスに実際に足を運び、何人かの社員さんを相手に中間プレゼンテーションを行いました。今回は中間プレゼンということで、どのチームも基本的なデザインコンセプトやその成り立ちの説明や、ラフな空間デザインのイメージや要素を見せるようなプレゼンテーションでした。学校の中だけで完結する課題と違い相手のある内容であるため、自分たちが考えていることを、短時間でいかに魅力的に相手に伝えるかということが重要な課題のひとつとなっています。また今回のような中間プレゼンの場合、今後の提案に生かしていくためにクライアントの意見や要望を聞き出すことも大きな目的のひとつになるため、いかに相手が意見を言いやすい状況を作るかという工夫も必要でした。そのため各チームはそれぞれ、完成度の高いCG画像を用意したり、あえてラフなスケッチやコラージュにとどめていたり、また実際に触れることの出来る模型を作るなどなど、プレゼンテーションの方法も様々でした。

 中間プレゼンテーション後は、もらった意見をもとにさらに具体的なデザインを進めています。2月末に最終プレゼン前の最後のチェックとして先生の前でプレゼンをし、アドバイスをもらいました。チェックの直前は、プレゼンのデータを仕上げるため毎日チームメイトと終日学校で作業、夜も自宅で遅くまで作業という様子で想像以上に体力を消耗しました。日本に居たときはこんな風に作業を続けることは良くあることで、むしろ朝も夜も無いような生活をしていても平気だったはずなのに、今は逆にそれが信じられないくらいです。こちらでは、16時以降は自分の時間という感覚が一般的なため、学生も家に帰るし(もちろん遅くまで残って作業している学生も居ますが)、先生も家に帰り、それぞれ自宅でリラックスしたりプールやジムに行って汗を流したりと自分の時間を過ごします。こうしたon / offのハッキリしたスタイルが定着しているのは、心地よいし見習いたいし、うらやましく思うことでもあります。久々のハードワークが辛いと思わせるのは、フィンランドの風土のせいか、それともただの留学ボケでしょうか。 

2.生活の状況

・アルヴァ・アールトの建築「マイレア邸」見学

 ヘルシンキから電車に乗って3時間強、フィンランド西部のPoriという街に行って来ました。お目当ては、フィンランドの代表的な建築家アルヴァ・アアルトが設計した、"villa mairea"(マイレア邸)。アアルトの最高傑作として称されるマイレア邸は、自然と調和する優しい空間に、家具、細部にみられる工夫の数々が美しい住宅建築です。ヘルシンキからは遠い上に、駅からはタクシー、さらに見学は要予約、と多少面倒ではありますが、それでも一見の価値ありと感じました。室内は残念ながら撮影禁止ですが、スタッフの方がとても丁寧に解説して下さいました。当日はフィンランドの冬らしい曇り空だったのですが、夏の日差しのもとではまたきっと全く違う表情を見せてくれるのだろうと思わせます。機会があれば夏にもう一度行きたいなと思ってしまうほど気に入ってしまいました。

 せっかくフィンランドの「アールト」大学に通っているわけだし、もっとアールトのこと、フィンランドのデザイナーのことを改めてしっかり知りと思うきっかけにもなりました(お恥ずかしながら今更ですが・・・)。

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・"laskiaistiistai"について

 2月12日は"laskiaistiistai"でした。直訳すると、フィンランド語で「ざんげの火曜日」という意味です。キリスト教の習慣にのっとると、翌日13日の水曜日からイースターに向けて断食の期間に入ります。断食といっても勿論なにも食べないわけではなくて、脂っこい食べ物や肉や乳製品を控えるのだそうです。そんな断食期間の前日が、この「ざんげの火曜日」、"laskiaistiistai"なのだそうです。 

 laskiaistiistaiには'laskiaispulla'というお菓子を食べることになっています。(下記左側の写真参照)直訳で「ざんげのパン」。断食を実際に行うか否かに関わらず、この日にこのお菓子を食べるという習慣は広く残っているようで、この日は大学の食堂でも食べることが出来ました。パンの間にクリームやジャム、アーモンドフィリングなどを挟んで食べます。フィンランドではあまりお目にかからないようなこってりとしたクリームの甘いお菓子。断食が始まる前に、甘くて高カロリーなものを食べよう、ということらしく、一個でかなりお腹いっぱいです。 

 さらにこの日にあやかったイベントがもう一つあります。それが'mäkeä lasku'、丘すべりです。'lasku'には「滑る」という意味もあるので、イースターにむけて滑り降りてゆく、という言葉のイメージに沿って、そり滑りをする習慣があるのだそうです。この日ヘルシンキ南部のカイヴォプイストという公園はイベント会場と化していて、大音量で流れるはやりのクラブ・ミュージックと、集まったクレイジーな学生たちとでなんだかとっても不思議なフィンランドらしいイベントでした。 

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月間報告書1月

1.勉学の状況

・専門科目:CONTENT / Spatial Design

 Spatial Designコースの春セメスタ前半の授業が今月から始まりました。秋に受けていた授業同様、今回の授業も、基本的に週に1回のプレゼン、週に1回のチュータリングというペースで進んでいく模様です。今回の題材は"Working place"。ヘルシンキのとある企業のオフィスを対象として、空間のデザインを考えます。基本的にグループワークでアイデアをまとめ、最終的にどれかひとつの選ばれたアイデアが実現されるというコンペ形式です。 

 前半である1月は、対象にする企業に実際に足を運び現状を確認したり、ワーキングスペースやオフィスのデザインについて調査して発表したりという内容から始まりました。その後はグループのメンバーと一緒にアイデアを出しながらコンセプトを決めていくという段階に入っています。私のチームはフィンランド人1人、ロシア人1人との3人なのですが、デザインを進めていく過程での考え方や方法が当たり前ながらそれぞれ違いとても刺激的です。例えばアイデアをカタチにしていく段階で、私の今までのやり方ならば、スケッチを描いたり簡単な模型を作ったりしつつ検討する、というところを、彼女達はもっぱらパソコンの3Dソフトを使ってすぐにCGをつくり画面の中で検討する、という具合です。ソフトを使う技術については見習いたいと思いつつも、「今まで模型は1回くらいしか作ったことがない」と話しているのを聞くと、正直それで良いのだろうかと思ってしまうこともあります。今後アイデアを全員が満足するところに落とし込めるのかどうかが少し不安な部分もありますが、よい提案が出来るように今後も頑張って行きたいです。 

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・家具コースのプレゼンテーション見学

 同じフロアの家具コースの学生たちが、前期の課題の最終プレゼンをやっていたので見学してきました。以前も書いた通り、こちらの講評(特に最終プレゼンとなると)では教授たちはあまり批判的な意見は言わず、褒めるところを探して言ってくれるような傾向にあります。今回のテーマは"long chair"、それもリラックスのための、というものだったようで、教授達は学生が試行錯誤を重ねて制作した椅子ひとつひとつに腰掛けながら(時には横になりながら)、ぽつりぽつりとそのままの体勢で講評を進めていきます。その様子がとてもシュールで、学生側からはクスクスと笑い声もおこり、非常に和やかな雰囲気のプレゼンテーションでした。しかしながら、実寸スケールで何度も試作を繰り返しながら本物の椅子を作ってしまう家具コースの学生達のレベルの高さには驚かされます。工房や作業場の機材やスタッフのサポートが充実していることもひとつの要員なのかもしれません。 

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2.生活の状況

・ヨーロッパ内留学の多さと学生であることの意識の多様さについて

 先日、Spatial Designコースの正規のM1の学生であるフィンランド人の友達が、春セメスタからは交換留学生としてコペンハーゲンの大学に行ってしまうとのことでお別れパーティに参加してきました。この様に、秋セメスタで仲良くなったのに春セメスタでどこかに留学してしまうという友達が他にも何人かいるので、少し寂しく思います。改めて、ヨーロッパ内での交換留学は本当に敷居が低くて羨ましい限りです。クラスメイトなどと話をしていても、過去に交換留学で他の国に行った経験がある(または今後計画している)という学生の多さに驚きます。

 また、ここで出会う学生たちの年齢の幅の広さにもいつも驚きます。フィンランドでは一度働いてからまた大学に入って学ぶことや、働きながら大学院に通うことがごく自然と受け入れられているため、例えば30代で働きながら、または家庭を持っていたり子供がいたりしながら大学に通っているという学生が少なくありません。また留学生たちも、それぞれがいろんな経歴を持っているので、私のようにストレートでマスターコースに在籍している23歳の方がマイノリティな程です。私自身は、こうして大学院に進学して留学にまで来ていて、同級生たちと比べて卒業が遅れてしまうことに少なからず焦りを感じてしまうけれど、彼らと話していると勇気をもらえるような気がしています。

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・アイスホッケー観戦

 先日ついに念願の、アイスホッケー観戦に行って来ました。地元チーム"Espoo Blues"がホームリンクでの試合に学生達を招待するという企画で、9ユーロでビールとソーセージ、帰りの送迎バスがついてとてもリーズナブルでした。肝心の試合は、残念ながら2−1で負けてしまいましたが、ホームでの試合だったので応援席も一体感があって楽しめました。

 ここフィンランドでは野球よりもサッカーよりも何よりも、アイスホッケーがメジャーなスポーツ。会場は家族ずれを含むたくさんの人たちで賑わっており、北国ならではの文化の一部を味わえたように思います。 

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月間報告書12月

1.勉学の状況

・専門科目:Design with a finish community / Industrial & Strategic Design 

 12月に入ってからは、最終発表に向けてアイデアを固めたり、プレゼンテーションを作ったりというグループワークが続きました。 

 14日に行われた、地域住民の方や、City Plannerや関係者を招いての最終プレゼン。7週間という、コミュニティデザインのプロジェクトにしては短すぎる期間でしたが、なんとか各グループが無事に発表を終えました。私達のグループでは最終的に、調査をすすめる中で見つけた空き物件に焦点をあわせて、そこをいかに利用していくか、というようなことを提案しました。といっても空間的な提案はほとんどせず、どうしてこの提案に至ったのかというプロセスの説明や、シナリオを語りながらシステムの説明をするようなプレゼンテーションでした。他のグループのプレゼンは、移動式の拠点の提案、仮設のシェルターの提案、地域の掲示板、サインの提案、アクティビティの提案。とこうして見ると多岐にわたるように見えますが、提案の根底の部分は比較的似通っていたのが印象的でした。しかしながらこれも、7週間学生15人全員でプロセスを共有しながら進めてきたことを考えれば、当然といえば当然なのかもしれません。 

 また、これは本授業に限らず他のコースの学生達も口を揃えて言っていることなのですが、こちらの授業の講評では、教授が否定的な意見を言うことはほとんどありません。基本的に良い部分を見つけて褒めるという形式で評価されることが多く、「講評=厳しい評価を受ける場」というイメージの強い私たち日本人学生は、時に物足りなさを感じてしまうこともありますが、こういった側面からも文化の違いを感じ取ることが出来ます。また今回の授業では、グループ間でのライバル意識のようなものも少なからずあった中で、講評の際に先生が「この提案をさっきのグループの提案と合わせるとしたらどんな可能性が考えられる?」という質問をぶつけてきたことが印象的でした。

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2.生活の状況

 フィンランド語では10月のことを「泥の月」(lokakuu)、11月を「死人の月」(marraskuu)、そして12月は「クリスマスの月」(joulukuu)というのだそうで、長く辛い季節を抜けてついに待ち望んだクリスマスがやって来ます。12月に入ってからは雪も本格的に降り始め、クリスマスムードも全開で、街は一気に華やかになりました。ここでヘルシンキのクリスマスにまつわるものをいくつか紹介します

・クリスマスマーケット

 クリスマスシーズンになると街の各所でクリスマスマーケットや屋台を見かけることが出来ます。扱う商品は、伝統の手芸品、工芸品、食品などで、三角屋根と赤色の壁の屋台小屋がとっても可愛らしく、夜は明かりが灯り綺麗でした。また12月1週目には、大学内キャンパスの1階でもクリスマスマーケットが開催されていました。学生たちや、ヘルシンキ市内の若手デザイナー、近隣住民などが、主にハンドメイドのグッズを販売しています。木工はもちろん、金工や、セラミックスなど、本格的なアクセサリーや雑貨、自作グラフィックのポストカードなどなどが並んでいて、さすがアート&デザイン系の学生といった様子です。 

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・クリスマスデニッシュ(Joulutorttu) 

 プルーンのジャムが入った星型のパイのことで、クリスマスシーズンでは街のあちこちで見かけます。またスーパーマーケットでも専用のパイ生地とジャムが大量に販売され、作り方も簡単なので、家族や友人同士で一緒に作るというのが恒例行事のようです。 

・ジンジャー・ブレッド(Pipari) 

このクッキーも、シーズンになるとスーパーマーケットなどで大量に売られているのを見つけることが出来ます。自分たちで焼いて思い思いにデコレーションを施すのも楽しみのひとつです。またこちらではこのクッキーにブルーチーズをのせて食べる習慣があり、意外な組み合わせですが美味しいです。 

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・グロギ(glögi) 

スパイスで香りづけされた温かいベリージュースです。アーモンドとレーズンを入れて飲むのが一般的で、ワインなどのアルコールと混ぜて飲むこともあります。 

月間報告書11月

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月間報告書10月

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月間報告書9月

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月間報告書8月

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