派遣留学生からのレポート

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フィンランド・アールト大学芸術デザイン校a

学校の詳細
最終更新日:2013年5月30日


アアルト大学芸術デザイン学校
 
工学研究科修士2年

5月

月間報告書

【勉学の状況】

5月下旬にすべてのプロジェクトが終了しました。寿司パッケージは企業からも高評価を頂き、製品化されるか否かの検討がなされています。現在は帰国に向けて荷物の整理と、製品化に向けてクライアント企業と協議している状態です。 

1年間の授業はすべてグループワークだったということもあり、語学力に苦しめられました。最初は何を言っているのか、理解できず、迷惑をかけていましたが、最後のプロジェクトでは自分のアイデアをしっかりと伝え、仲間のフィードバックをもらいながら、デザインをすることができました。すべてのプロジェクトは本当に有意義で楽しかったです。1年を通して感じたことは、アアルト大学の教育水準は本当に高いですという点です。しかし一方で、飛び抜けて優秀な学生が少ないようにも感じました。生活スタイルから考えても、みんなが高い平均のレベルを有し、学生の格差(能力差)が小さいと思います。つまり、日本人学生も頑張れば十分に戦える環境にいるということです。私自身、最後のプロジェクトで自分のデザインが企業に採用されたことは自信に繋がりました。1年のなかで日本人として各国の学生と学び、デザインをできたことは誇りに思います。デザインを学ぶ学生は是非、アアルト大学で勉強してほしいと思います。きっと、たくさんのことを学べるはずです。 

【生活の状況】 

今月は自分が留学で感じたことを率直に綴りたいと思います。 

(これはあくまで持論ですので、内容に誤りや不快になられましたら申し訳ありません。) 

1年間という限られた時間での生活は、毎日が新鮮で楽しい日々でした。その一方で、やはりまだまだ海外で暮らしてみたいとも思います。1年間で出会った友達の数は限られています。それでも彼らと一緒に過ごせたことを嬉しかったです。こっちに来て自分がアジアの少国民だということを痛感しました。そして私たちはまだまだ未熟なのです。私たち日本人は色々なものを破壊して、社会を築いてきました。技術大国日本という言葉からもわかる通り、私たちは経済的な豊かさを追い求め、伝統を軽んじています。人間として豊かになるには長い年月を必要とします。ヨーロッパで数百年かけて少しずつ築いた本当の豊かさを誤解して経済的な豊かさばかりを追い求めた日本は、戦後50年という脅威的なスピードでGDPでは先進国の仲間入りをしましたが、人々の心の豊かさという尺度で、果たして先進国と言えるのでしょうか?ヨーロッパの人々を見ていると、彼らは私たちにないものを持っています。日本人が誇れるのは単なる「技術力」だけです。もっと日本は「伝統文化と古来の教え」を大切に守るべきだと最近感じています。日本という島国は江戸時代の鎖国からわかるように、閉鎖的な国で独自の文化を歩んできました。これによって日本は世界にはないものをたくさん持っています。古来の教えや、文化、価値観を日本人が自覚し、守ろうとしたとき、日本はもっと魅力的な国になるのではないかと感じました。海外という世界を知った今、これからもっと日本という国を世界に認めてもらうように頑張りたいです。 <

1年間の留学はとても短いです。学べたことも限られています。しかし、自分が海外でも生きていけるとわかったことで、自信に繋がりこれを糧に自分の母国で努力したいと感じます。今回の留学で学んだことは、デザインでも、英語でも無く、日本人としての自覚が芽生えたことです。自分が善くも悪くも日本人であることを知ることができました。 

アアルト大学への留学はとても楽しい1年間でした。 

最後に今回の留学についてお世話になった皆様に感謝申し上げます

とても貴重な経験を与えて頂きありがとうございました。


4月


月間報告書



【勉学の状況】


先月から継続して寿司パッケージデザインのプロジェクトに参加しています。最終プレゼンを5月下旬に控え、四六時中寿司のパッケージを考えています。パッケージデザインは細かいことが、デザインの善し悪しに関わってくるので、常に試行錯誤です。レーザーカッターを使って1mm単位で調整しながら、パッケージを作っていきます。何度も失敗を繰り返しながら、ようやく最終の形に近づいている段階です。この大学に来て、はじめてモノのデザインができているので、時間を忘れてデザインに没頭しています。気付いたら周りに紙の山ができているのが最近の日常です。今回はクライアント企業が協力的なため、2週間に一度のミーティングを行い、常にコミュニケーションをとりながら、デザインしています。努力の甲斐あって、私のデザインが最終デザイン案に選ばれました。今後、実際の商品化と工業生産に向けて具体的な話し合いが行われます。このプロジェクトは産学協同なので、正式に採用されれば、フィンランドの寿司レストランやデパートの寿司でデザインしたパッケージを使ってもらえます。最後のプロジェクトで自分のデザインが認めてもらえることに喜びながらも、最後まできっちりデザインしようと思います。日本人として海外の寿司パッケージデザインに携われていることがとても嬉しいです。


【生活の状況】


いよいよ留学も終盤戦になってきました。日照時間もぐんぐんと伸び、無事に越冬したことを実感しています。フィンランド生活もわかってきた今月はフィンランドの国内旅行について書きたいと思います。ヘルシンキから行く国内旅行の主な移動手段は電車かバスです。どちらもフィンランド学生は半額で乗車することができます。人気の場所としては、やはりロヴァニエミです。大概の学生はロヴァニエミにオーロラ観察のために行きます。私のロヴァニエミの旅は、たくさんの貴重な経験や友達との思い出など忘れられないことばかりです。ヘルシンキから日帰り旅行で、私のお勧めは3カ所です。まずPoriという小さな街です。ヘルシンキから電車で3時間かかります。ここには建築家アルヴァ・アアルトの最高傑作、マイレア邸があります。完全予約制で料金も割高ですが、北欧デザインに興味がある人は必見です。もうひとつはporvooという村です。バスで90分程度ですが、昔の建築がそのまま残されていて、北欧建築らしい町並みがそのまま残されています。どちらも日本人観光客はあまり多くなく、留学してないと見逃してしまう小さな観光スポットです。最後はNuuksio国立公園です。ヘルシンキから60分ほどで大自然を満喫できます。春は外で太陽を浴び、夏は大自然をハイキングして友達と焚き火、秋はベリー摘みやキノコ狩りを楽しみ、冬はオーロラやスキーを楽しむ。これがフィンランドです。

3月

月間報告書

【勉学の状況】

3月初旬にフィンランドの林業に関するプロジェクトが無事に終了しました。そして休憩する間もなく、次のプロジェクトが始まっています。留学最後のプロジェクトはパッケージデザインです。このプロジェクトも協賛企業がバックに付き、アアルト大学の工学&経済学部、ラハティ大学とチームを組んで提案を行います。今回は自分の所属学科から離れたプロジェクトに参加するので、他学科の学生と知り合えるチャンスでもあります。偶然にも私は「寿司のパッケージデザイン」を提案することになりました。留学の最後に、日本とフィンランドの価値観を統合してデザインできること、自分の力を試すには最高のテーマだと思います。寿司という日本文化を伝える良い機会でもあります。現在はリサーチなどの段階を経て、アイデア展開をしています。やはり、お寿司は日本の方が美味しいです。値段は日本の倍近くするので、こちらでは高級料理として扱われているようです。新たな変化としては、授業としてのフィンランド語の受講をやめて、フィン人と会話をしながら勉強することにしました。文法は学べないですが、口語表現が覚えられて面白いです。最近は少しずつ帰国を意識し始めています。最後のプロジェクトを成功させて、自信をもって帰国できるように毎日を楽しみたいと思います。

【生活の状況】

今月はフィンランドのスポーツについて書きたいと思います。フィンランドと言えば、有名なのは「携帯電話投げ世界選手権」「エアギター世界選手権」「奥様運び」「サウナ我慢大会」などのスポーツです。これらは世界大会レベルですが、今回は身近なスポーツ(冬編)を紹介します。まずは最も身近なスポーツは「クロスカントリースキー」です。フィンランドは山が無いので、スキーと言えばクロカンスキーを指します。ヘルシンキからバスで20分くらいに広大なスキーパークがあり、市民は無料で利用できます。土日には子供からお年寄りまでみんなスキーを楽しんでいます。私はフィンランドではじめてクロカンを体験しましたが、想像以上に楽しくて、日本に戻ってもやりたいなと思えるほどです。そしてもう一つの不思議な遊びは「ソリ滑り」です。毎年ヘルシンキでもソリ滑り大会が催されています。日本でいう鳥人間コンテストのように個々がユニークなソリに乗って、競走するものです。これが大学生達の競争心を駆り立てるらしく、非常に人気のスポーツになっています。ヘルシンキの大学は大学ごとに色の異なるつなぎを来てイベントに参加する伝統があります。大会当日も色とりどりのつなぎを来た若者が必死にソリに乗っている姿は滑稽でもあります。その他スケート、アイスホッケーなどもあります。北欧ならではのスポーツを是非体験してみてください。

2月

月間報告書

【勉学の状況】

今月は継続してフィンランド語とフィンランドの林業に関するプロジェクトを行っています。調査としてサイエンスセンターと材木成形工場に行ってきました。サイエンスセンターでは「どうやって子供を科学に興味を持たせて楽しんでもらうか」を職員がチームになって考えており、そこでは多くのデザイナーが活躍しています。一方工場は、とても貴重な経験でした。木材、成形合板、化粧板など様々な木材の製造現場を見学でき、林業の可能性を再認識させられました。日本の林業は衰退の一歩をたどっています。日本は国土の70%が森林で占められており、世界第三位の森林大国です。しかし一方で世界最大の木材輸入国でもあります。日本の森林は現在、適切な伐採が行われていないため、荒廃しています。このように常に日本と比較しながら林業を考えていると、日本は先進国に見せかけている未熟な国だと感じるようになりました。授業時間外では日本史や経済学に関する本を読んでいます。私見ではありますが、日本国民が今までの価値観に縛られずに新たな道を模索すべきだと思います。日本人全員が今の危機的状況を知り、新しい方向に突き進むためのヒントを留学中に見つけようと思います。

【生活の状況】

今月は自分の休日の過ごし方について書きたいと思います。休日に行く場所は友達の家、図書館、美術館などです。フィンランドには日本で言う居酒屋はありません。みんなでバーに飲みにいくこともありますが、値段が高い(中ジョッキ800円)ので、大抵宅飲みになります。みんなでご飯つくって、お酒飲んでおしゃべりするのが休日の私の過ごし方です。美術館は展示が変わると見に行っています。フィンランドではキアズマなど、3つの大きな美術館があります。さらに芸術学生だけに対して、年間パスポート(15ユーロ)を購入することができ、自由に出入りすることができます。ヘルシンキは小さい街なので、駅から徒歩で美術館の多くをまわることができ、芸術に触れる機会が多いのはとても嬉しいことです。ヘルシンキ図書館は「人に体験のチャンスを与える」ということが理念になっています。そのため、本だけでなくDVDCD、日曜工具、スキーなどのレジャー道具まで貸し出しており、無料で借りられます。留学生は制約もありますが、基本的には一般と同様に利用でき、私はCDDVDをよくレンタルします。また日本語書籍も多くはないですが貸し出ししており、とても便利です。貸し出しは機械で行います。これは図書館員が雑務に追われること無く、市民の相談に専念させるためだそうです。市には至る所に図書館があります。多くの市民も活用しており、フィンランド人の教養の高さを目にすることができます。アアルトに留学されるのであれば、きっと役に立つと思います。

1月

月間報告書

 

【勉学の状況】

今月から「Design Strategy and Innovation」という授業を受けています。テーマは「フィンランドの林業の活性化」です。今回も馴染みのないテーマで戸惑っています。8週間でサービス、ビジネスモデル、シナリオを考えます。キプロス、フィンランド、ノルウェー、日本のインターナショナルチームです。林業先進国でもあるフィンランドでは、日本人として学ぶことも多く、楽しい毎日です。フィンランド人の自然に対する意識の高さを再認識させられています。留学で面白いのは、様々なテーマのプロジェクトに参加できることです。最近はデザイン以外にも、世界史、宗教について勉強しています。ヨーロッパの国々を巡ると、世界史の知識が必要だと思い、再勉強しています。そしてこれがとても面白いのです。歴史を知ることで学べることはたくさんあります。宗教もその一つです。改めて宗教というテーマを考えると日本と世界の違いや共通点がわかります。ヘルシンキは小さい街なので、勉強する時間が腐るほどあるのが魅力です。フィンランド語も中級レベルを受講しています。コミュニケーションを取れるようにひたすら語彙と文法です。まだまだ話すことは難しいですが、リスニングは着実に成長しています。帰国時にはフィン語と英語をしっかり習得して帰国したいと思います。

【生活の状況】

冬休みも終わり、大学での話題は「冬休み何してた?」という会話ばかりです。ヘルシンキはまだまだ寒いですが、日照時間も長くなり、長い冬に希望が見出せてきました。ご存知の通り、フィンランドはとても寒い国です。冬では日照時間は6時間未満で、晴れの日は数えるほどしかありません。留学を志望する学生でも「寒いのは...」と思いフィンランドを避ける学生もいるでしょう。でも、この不思議な経験はとても貴重だと思います。私はこの寒い土地での生活を楽しんでいます。−25℃の世界とはどんなものだかわかりますか?実はあまり変わらないのです。もちろん鼻水は呼吸すると凍ります。タオルを回せば少し時間はかかりますが、凍ります。食べ物を外に置いとけば凍ります。留学するのであれば、このように貴重な体験ができる国を選ぶのも非常に面白いです。サウナで体を暖めたあと、−25℃の外に飛び出す快感は味わう価値があります。フィンランドに来たらサウナに挑戦してみて下さい。

留学も残り半年となってしまいました。この半年はあっという間で、たくさんの発見や感動がありました。もう折り返し地点となり、残りをどう過ごすかを考えています。充実した留学だったと言えるように頑張ろうと思います。

12月

【勉学の状況】
11月から始まったプロジェクトが終了しました。今回のプロジェクトではデザイン手法を学び、それを企業から与えられたデザインワークに活かす実践的なものでした。日本とは違うデザイン手法を学ぶことができ、様々な事例を基にデザインを行えたことはとても貴重な経験だと思います。プロジェクトの中で企業の方や外部の方にプレゼンする機会が飛躍的に増え、友達とのコミュニケーションとしての英語から、自分の意見を論理的に述べる英語に変わっています。まだまだ語彙力は未熟ですが、人に伝えることの楽しさに触れる毎日です。一方でフィンランド語も基礎クラスが終了しました。動詞、名詞の活用など文法中心の授業で、久々に記憶力を鍛える授業でした。今後もフィンランド語を継続して勉強していきます。時々「フィンランド語を勉強するならその時間で英語を勉強したら?」と言われます。確かに、英語を勉強した方が今後の役に立つかもしれません。しかし、フィンランド語を話すことで普通では知ることができない発見ができるのは事実です。そのような「見えないものを見ようとする」気持ちが留学では最も大切なことだと思います。フィンランドへの留学という素晴らしい機会を得られたことを感謝しています。
【生活の状況】
生活の中で、フィンランド人らしい生活というのを意識しています。きっかけはフィンランド人の家族にお会いしたことでした。彼らの価値観、娘に対する教育方針など日本とは違う考え方に触れて、もっとフィンランドのことを知ろうと思ったのです。今ではフィン語を話し、サウナに入り、プールで泳ぎ、雪道を歩き、じゃがいもを食べる毎日です。今月は「人」について、2つの特徴(私見)を挙げます。1つは「親切」ということです。世界中、どの国の人もとても親切です。フィンランド人も例外ではありません。ヘルシンキでは英語が通用するので、気軽に質問できます。フィンランドは日本同様の「安心感」を得られるくらい私が大好きな国です。それは言語がわかるようになったこと、生活の慣れがあるのでしょう。今では、フィンランド語しか話せない方と簡単な意思疎通ができます。フィンランド人は日本人同様、母国語に誇りを持っているように感じていて、フィン語を話すことで彼らも私たち外国人を受け入れてくれて助けてくれます。2つめは「自然を大切にする」です。これはフィンランドらしい価値観だと思います。フィンランド人の自然を大切にする心持ちは尊敬します。日本では分別やエコプロダクトなど環境を配慮した試みはとても発達していますが、私たちの潜在意識で自然を大切に守っていこう、と思っている人がどれだけいるでしょうか?フィンランド人の自然に対する意識を私たち日本人も見習わなければいけないと思います。


11月


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