派遣留学生からのレポート

フィンランド・ラップランド大学

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最終更新日:2013年5月 6日

月間報告書

法経学部4年

1.間もなく帰国......

 

この報告書を書いているのは5月の上旬で、フィンランドを出国するのは531日になるので、フィンランドでの暮らしは残り1か月も残されていません。やはり、あっという間だったなあ、という気持ちです。8月の末に日本を出て......なんて振り返ってもいいのですが、そうして感傷に浸るのは帰国報告書を書くときにしたいと思います(笑)。今は残された時間を大事に使うことだけ考えるようにしています。

 

 

24-5月のフィンランド

 

 4月に入るとようやく気温が氷点下から抜け出して雪解けが始まりました。それでも夜はまた氷点下に戻るので、解けた雪が水たまりを作り、それが冷たい夜を経て氷って、毎朝つるつるな道路を歩かなければなりませんでした。しかしそれも2週間かそこら続いただけで、今や雪かきの時に積み上げられた雪の塊が道路脇にちょこちょこ残っているだけです。53日に雪が降ったりもしましたが、それも一瞬で積もるほどではありませんでした。56日現在、気温は10℃近くあり、ようやく日本人にとって過ごしやすい気候になってきました。ただひとつ、乾燥がひどいです。お肌ガッサガサです。静電気が怖いので蛇口をひねるとき、鍋のふたを開けるときなどはびくびくしています。

 冬と比べて太陽の働きぶりがとても良好です。日の入りは10時を過ぎてから。そして4時にあたりには日の出を迎え、日々、白夜が近づいていることを実感します。冬には太陽が数時間しか昇らず、気温も低く、なぜ人がここに暮らしているのかわからないときもありましたが、こうした神秘的な大自然に魅せられてるからなのかな、なんて考えたりしています。

 

 

3.フィンランド語

 

12月の初めにテストがあって、それ以来なかったフィンランド語の授業を4月いっぱい受けていました。つい先日、期末試験もあって無事パスすることができました。今回の留学期間で取ったフィンランド語の授業は全部で三つです。一つ目の授業では、簡単な挨拶や主語動詞など文法の基本的な内容を、二つ目の授業では、形容詞の使い方や副詞句の作り方、三つ目の授業では過去形の文や現在分詞などを扱い、今では多くのことをフィンランド語で表現できるようになりました。といっても、使ってみようと思って買い物やお店で何か注文するときにフィンランド語を話すと思わぬ言葉がフィンランド語で返ってきて英語で聞き返さざるをえず、恥をかくというパターンがほとんどです。しかし、お店の商品の表示を理解できたり、フィンランド人同士の会話が何についてのものなのかほんの少しわかるようになったのはうれしいことです。現在、千葉大学にはフィンランドからの留学生が何人かいると聞いているので、友達になって、少しでも学んだことを忘れないようにしたいな、と思います。

 

4.法学の勉強

 以前聴講した「Introduction Finnish Law」の授業で参考書に指定されていた本をヘルシンキ大学の法学部から取り寄せ、最近はそれをもとにフィンランド法を勉強しています。日本が属する大陸法体系とも、イングランドとコモンウェルスを中心とする英米法体系とも異なる、いわば両者の中間に位置するような法体系を持つフィンランド法はとても興味深いです。北欧諸国は似た法体系を持っているのですが、そこにはフィンランド独自のものも当然あり、例えば、裁判所による違憲審査について。北欧諸国では裁判所の司法審査は消極的です。中には憲法でそれを禁止している国もあります。それがかつてのフィンランドです。1995年に改正される前までは、フィンランドでは裁判所の司法審査は禁止されていると解釈されていました。フィンランドでは、国民の代表で構成される国会が強力な権限を持っており、さらにその国会の中に憲法審査委員会があり、そこで法律の合憲性が審査されていたからです。ところがその1995年の改正により裁判所が憲法や拘束力のある人権条約に明確に矛盾する法に関して、その法ではなく、憲法や拘束力のある人権条約の基準を適用することが可能になりました。憲法や人権条約に法的拘束力を与え、それを裁判所で適用可能とする憲法を制定したことは、かつての伝統的な北欧諸国の法体系から外れるものです。また、1995年の憲法改正まで、日本でいうところの表現の自由や生存権が司法によって保障されていなかったことには驚きを隠しきれません。

 インターネットを通して見るニュースなんかを見ていると日本では今、憲法改正が大きな議論を呼んでいることと思います。ドイツやフランス、アメリカなどの法制度がよく知られた国との比較がメインのその議論にアクセントを加えるためにも、北欧、とりわけ、フィンランド法についての知識を今後も深めていきたいと思います。


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