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平成25年度―学長との懇談会

開催日時:平成25年12月10日(火)8:50~10:30
開催場所:国際教育センター2階会議室
テーマ:「千葉大学における英語でおこなうリベラルアーツ教育とその課題」
大学側出席者千葉大学学長 齋藤康教授
          千葉大学理事(教育担当) 長澤成次教授
司会千葉大学国際教育センター長 新倉涼子教授

学生参加者

伊波美の里(掲載1).jpgのサムネイル画像文学部日本文化学科3年、伊波美の里
平成25年度CIRE提供科目ジャパニーズスタディーズ4と11、ジャパニーズランゲージエデュケーション履修。留学経験:オーストラリア2週間(高校時代)、アメリカのアラバマ大学4週間とカナダのアルバータ大学4週間(海外研修英語)。

佐藤里香(掲載1).jpgのサムネイル画像薬学部薬学科3年、佐藤里香
平成25年度CIRE提供科目グローバルプロジェクトワーク1と2、グローバルスタディプログラム(ベトナム・ノンラム大学)履修。

谷口明(掲載1).jpgのサムネイル画像教育学部中学校教員養成課程英語科教育分野4年、谷口明
平成25年度CIRE提供科目グローバルプロジェクトワーク1、グローバル・フィールド・ワーク1(フィリピン)履修。カナダのアルバータ大学4週間留学(海外研修英語)。


武田 圭太(掲載1).jpgのサムネイル画像薬学部薬学科4年、武田圭太
平成25年度CIRE提供科目グローバルプロジェクトワーク1と2履修。

林宗俊(掲載1).jpgのサムネイル画像文学部行動科学科2年、林宗俊
平成25年度CIRE提供科目ジャパニーズスタディーズ2、11、6、16、日本事情8履修。


水上俊太(掲載1).jpgのサムネイル画像工学部建築学科1年、水上俊太
平成25年度CIRE提供科目異文化交流演習履修。アメリカのアラバマ大学4週間留学(海外研修英語)。


山田早紀(掲載1).jpgのサムネイル画像教育学部小学校教員養成課程異文化コミュニケーション選修4年、
山田早紀
イギリス2週間語学留学、平成24年度千葉大学派遣留学(フィンランドラップランド大学教育学部)。


渡辺真菜(掲載1).jpgのサムネイル画像法経学部法学科1年、渡辺真菜
平成25年度CIRE提供科目ジャパニーズスタディーズ3履修。シンガポール短期交換留学(高校時代)。

    
   千葉大学のグローバル人材育成の取り組みの一環として、CIREでは本年度より、ジャパニーズスタディーズや集中授業のグローバルスタディプログラムとグローバルプロジェクトワークといった、英語「で」学ぶ科目を増設した。本学期も、千葉大学内の様々な学部の学生がCIREに集まり、留学生とともに英語「で」学ぶ授業を履修している。本懇談会を開催するにあたり、まず、CIREセンター長の新倉教授から本懇談会の趣旨説明が行われ、「英語で行うリベラルアーツの意義・重要性と課題」というテーマが提示された。新倉教授の司会により、齋藤学長と長澤理事と参加学生(本年度にCIREの授業を履修している学生と、H24年度海外派遣留学から帰国した学生)との間で、以下のような内容について意見交換がおこなわれた。

1) CIREで学ぶ学生は、留学経験のある学生なのか?

    英語「で」学ぶ授業と聞くと、英語が得意で流暢に話せる海外経験豊富な学生を対象としていると思う人も多いだろう。しかし、CIREの科目を履修する学生は皆留学経験があるというわけではない。本懇談会の参加学生の場合、各々の留学経験は、行先や時期、そして期間も多様である。留学や海外での学習経験を踏まえ、CIREの提供する英語で学ぶ授業を履修したいという学習意欲を持つ学生もいれば、全くそのような経験のない学生もいる。
    
    高校時代に留学経験のある学生の場合、「グローバル人材になるためには深い議論ができる英語力が必要である」と思い、CIREの科目を履修している。千葉大学派遣留学から帰国した学生の場合、「英語力を維持するために」という目的意識を持っている。短期留学に行った学生は、人生初めての海外経験で自分の視野を広げることができたと感じ、CIREの授業に関心をもったという。   

    留学経験のない学生のなかには、CIREの授業を履修することによって英語への抵抗が少なくなり、今後留学するチャンスがあれば行きたいという意識の変化した学生もいた。大学生になり初めて旅行で海外を経験した学生は、帰国後「何でもいいから英語の授業をとってみたい」と思い、CIREの集中授業に参加した。海外集中授業への参加以降、英語「で」学ぶことの意欲はさらに高まり、自文化である日本の文化を英語「で」学ぶ必要があることを感じるようになった。留学経験のある学生もそうでない学生も、自分の経験のなかから、徐々に英語「で」学ぶ意欲が膨らんでいくさまが見て取れる。

学長との懇談会1.jpg

2) 英語「で」リベラルアーツを学ぶことの意義とは?
    
   学生にとって、英語「で」行う教養教育と日本語で行う教養教育はどう違うのだろうか。英語で物事を考え学ぶことによって自分の視野が広がっていく実感を得ている学生もいれば、英語で考え発言することによって論理的に考えて話す訓練になったと述べる学生もいる。英語で学んだほうが理解しやすい分野もあるようだ。
    英語「を」学ぶのは、英語自体が目的である。一方、英語「で」学ぶのは、英語が道具・手段である。英語「を」学ぶ授業は文法や会話が重点となるが、英語「で」学ぶ授業は、内容に重点を置いている。従って、学生は、自分がテーマに関して理解してからでないとい自分の考えたことを言葉にできない分、自分の知識や意見が明確であることが問われることになる。二言語併用の授業は、留学生の履修者も多く、異なった視点の意見に触れつつ自分の意見を発言する場になっている。二言語併用科目は、学生にとって、英語の非母語話者である自分と日本語や英語が非母語話者である留学生と共に学ぶことで、コミュニケーション能力を養う機会となる。英語が非母語話者である教員の授業は、相手に分かりやすく伝える工夫がなされており、学生にとって参考になることが多いと感じている。
    多くの場合、学生が目標としているのは、まず、ジェスチャーでもいいから伝える力を身に付けることである。自分の意見を伝えることと手の意見を聞いて理解すること、そして、自分の主張を伝えることと相手の主張を聞くことである。その次の段階として、闊達な議論ができる能力を身に付けることを目指す。
    CIREで専門外の科目を履修した学生の場合、英語「で」学ぶ授業は、一般教養で学んだことを専門にどういかせるか、逆に専門を一般教養にどのようにいかせるかを考える機会となる。つまり、英語「で」学ぶリベラルアーツの目的は、言葉ではなくその内容であり、日本語で学ぶことでは得られない意義を含んでいるのである。
    学生が課題と感じているのは、英語で発表や文章を作成する際の論理構成である。日本語で考えて英語に直すという手順の場合、伝えたいことが明確でなくなってしまうと感じている。また、相手を否定する際など、日本語だとできるような微妙なニュアンスを伝えるのは難しい。コミュニケーションには文化理解も重要であり、英語「で」異文化について学ぶのは苦労が多いが、英語を学ぶモチベーションにもなっていく。

学長との懇談会2.jpg

3) 英語に興味関心がない人が英語「で」学ぶことに目を向けるには?
    
   大学における英語教育の重要度が増す一方、英語習得に対する意欲と実践の度合いは学生によって様々である。「将来自分は英語を使わない」と思っている学生にとっては、既存の英語教育は必ずしも魅力的にみえない側面もあることがうかがえる。CIREでは、英語「で」学ぶことに意欲的な学生だけではなく、英語に興味関心がない人が英語「で」学ぶこと機会を得ることも重要だと考えている。では、どのような工夫ができるだろうか。以下は、英語「で」学ぶ授業に対する学生からの提案である。


         協働教育:グループワークに重点を置いた効果的な学習方法を取り入れる。協働学習は、お互い間違ってもいいと思えることで発言しやすく、二言語併用授業でお互い助け合いながら学習できる。
         内容:ディスカッションの内容として、スポーツやディズニーなど誰でも親しめるテーマから、領土問題や戦争の問題など、学生の立場だから議論できるテーマなど幅広く設定する。
         英語「で」学ぶ専門科目:英語で行う専門科目、さらに専門に関わる英語の科目が3、4年生になって履修することができれば、英語力と専門分野の学習の両方に効果的である。

    

   CIREで学ぶ学生が英語「で」学ぶ能力を身に付ける上で重要と感じているのは、「経験する」というステップである。英語「で」学ぶ授業は、英語に関心のない学生はハードルが高いと思うかもしれない。しかし、英語に関心のない学生でも海外旅行には行くし、海外に全く興味がないわけではない。「経験する」というステップを踏めば、学生の意識に変化が生じる。実際、1~2年の時は海外に全く興味がなかった学生の場合、短期留学に参加後、海外で学ぶことに興味を持つようになったという。必修というと縛られているが、皆が英語「で」学ぶ機会が与えられれば、興味をもつのではないか。しかし、その逆の意見もある。履修するとなると単位や成績評価が関わってくる。単位に関係ないところのイベントに参加することで結果として英語に興味をもてば、英語「で」学ぶ授業への関心も生まれるだろう。今後は、授業以外の場も含めた大学全体の取り組みがさらに必要となってくる。

    千葉大学では、全体の約半数の学生が在学中に海外学習を経験することを目標に設定している。「今の学生が決して内向きだと思わない」と齋藤学長が仰るとおり、CIREで学ぶ学生はグローバルに活躍できる人材になることを目指し、そのスキルをみにつけていく学びに対し意欲を持っている。大学側は、そのような学生の意識に答えていけるような環境を作らなければならない。まずは「経験する」といった、小さなステップからきっかけを作って先に進むことが大切であるという気付きが得られた。
    長澤理事は、大学側が英語「を」学ぶ機会と英語「で」学ぶ機会を提供するために大学側が今後どのように取り組むのか、アクティブラーニングをどのようにやっていくのかという課題を挙げた。さらに、重要な課題に気づかされた会だったというコメントをいただいた。
    英語「で」行うリベラルアーツ教育を、その後の英語「で」学ぶ専門科目に継続的に繋がるような環境や科目が設置されれば、より効果的である。英語「で」行うリベラルアーツ教育が、その後の学びにどう生かされるのか?という長期的な視野をもって、教育環境を整備することが求められている。

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