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平成24年度千葉大学国際教育センター主催・公開セミナー実施報告(3)

平成24年度千葉大学国際教育センター主催・公開セミナー実施報告(3)

 『世界で活躍する千葉大学卒業生に学ぶ世界の研究と教育』

 

国立亜熱帯生物学研究所上席研究員・クイン先生(ベトナム)

 

  世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、「世界的な視野をもって学ぶ」ことの重要性が強調されている。国際教育センターでは、その機会を提供することを目的として、世界で活躍する本学卒業生を招聘した公開セミナーを実施している。その3人目の講師としてお迎えしたクイン先生(Dr. Nguyen Thi Quynh)は、自然科学研究科で学んで博士号取得後、母国ベトナムの国立亜熱帯生物学研究所に勤務され、同研究所副所長職を経て現在は、上席研究員として活発に研究活動を展開されている。本稿では、述べ184人の千葉大生が参加した英語による3つセミナーについて報告する。

第1回

日時&場所

11/14(水)2限、西千葉キャンパス(教育学部大講義室)

講義テーマ

The benefits of applying technology developed at Chiba University to plant research in Vietnam

 

  

 

Quin1.jpg西千葉キャンパスで行われた第1回セミナーでは、クイン先生が千葉大学園芸学研究科で指導を受けた古在教授が中心となって開発した高度なテクノロジーが、ベトナムにおける植物のマイクロ・プロパゲーション(micropropagation: 試験管内での大量培養)研究にどのように適用され、ベトナム社会にいかにベネフィットをもたらしているかについて、ビジュアルたっぷりのプレゼンテーションをしていただいた。

  また、農業を主体としたベトナムの産業の特徴や、ベトナムの歴史・文化・民族構成についてのお話もまじえながら、ふだん日本人があまり知る機会のないベトナムについて、会場に集まった155人の千葉大生に紹介していただくよい機会となった。

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第2回

日時&場所

11/15(木)4限、西千葉キャンパス(法経学部大学院棟1階・院演習室)

講義テーマ

Effects of plant biotechnology on the current agricultural status of Vietnam

  

 

Quin3.jpg  第2回セミナーに参加した法経学部の16人は、植物バイオテクノロジーが現在のベトナム農業にもたらしている効果に紹介する英語のトークに聞き入った。マイクロプロパゲーション(植物大量培養)技術が、薬草などの市場価格が高価な植物や輸出による利益が多く得られる植物の栽培に果たしている役割をはじめ、国立研究所およびプライベート資本による研究所における技術開発・研究資金投下の現状について、政治的・経済的な側面からのお話を聞くことができた。

トークではまた、ベトナムの歴史・文化についてカラー写真をふんだんに使った紹介もあり、ベトナム語と日本語で発音がとても似ている語彙が、「豆腐」と「大学」だという話を聞いて、思わず笑いがわきおこる場面も見られた。

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第3回

日時&場所

11/16(金)3限、松戸キャンパス(園芸学部事務棟2階・第2会議室)

講義テーマ

Study of micro-environmental factors for enhancing plant growth and/or accumulation of secondary metabolites of some in vitro plants

  

 

Quin5.jpg  第3回公開セミナーが開かれた松戸キャンパスは、クイン先生にとって留学生活を過ごされた大変なつかしい場所だ。参加した園芸の学部生と院生(15人)を前に、クイン先生はていねいに専門研究であるマイクロプロパゲーション技術の進歩と、千葉大学における研究が技術発展に果たした事例について紹介してくださった。

  途中、なじみのない専門用語も出てきたが、ビジュアル素材を効果的に使って、聞き手にとってわかりやすい英語で話してくださったクイン先生のお話を聞きながら、コミュニケーションの「ツール」として英語を用いる力を身につけることの重要性に気づいた参加者や、世界の第一線で活躍する研究者から直接、専門研究について話を聞ける機会を持てたことに感動した人も。

  また、レクチャー後のQ&Aタイムに、"Do you have any questions?" と声をかけられて、ドキドキが頂点に達した学生も見受けられたが、 "We are school mates! Don't hesitate to ask me questions!" と語りかけるクイン先生の笑顔に、会場の雰囲気がなごむ場面も。勇気を出して質問した学生に対して、クイン先生が "Your question is a very good question. We have to consider about that." コメントされ、さらに一歩つっこんだ内容について説明を受ける機会にも恵まれた。

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セミナー参加者の声

「ベトナム経済の中で農業分野がどれだけ大きな割合かを知って、これまで知らなかった経済発展のかたちに気付けました。(略)経済などの難しそうに感じるテーマだけでなく、ベトナムの文化なども紹介してくださり、とても楽しく受講することができました」(法経学部総合政策学科・3年)

「自国で学ぶだけではなく、他国に行き学んで、その知識を自国に持ち帰って伝えることは大事だと思った」(教育学部生涯教育課程2年)

「専門知識や論文は英語で発信されているので、もっと英語力をつける必要があると感じた」(園芸学部応用生命化学科・3年)

「頭では文化や歴史が多様であるということがわかっていても、実際に話をきいてみると、知らない事が数多くあるとわかった」(工学部共生応用化学科・3年)

「専門的な学問を英語で聞いて、日々、勉強していかないと、このような機会で大切な情報を取り逃してしまうと思った」(園芸学部応用生命化学科・3年)

「長期の休みを利用した留学や、留学生との交流を積極的に大学側で、企画してもらえると、良い機会になるように感じた」(法経学部総合政策学科・4年)

「本当の意味で国際的に学ぶためには、否応なく外国語は必須であるのだと感じた」(法経学部総合政策・3年)

   *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 

 各公開セミナーの参加者に記入してもらったアンケートを見ると、アカデミックなトピックについて英語で講義を受ける機会が少ない人から「戸惑い」の声が聞かれた一方、「英語で講義を受ける機会がもっとほしい」という声が多く聞かれました。これは、先に実施した公開セミナー(インドネシア大学のラフマット先生、WHO医務官の小野崎先生)の参加者アンケートの回答と共通しています。千葉大学が取り組んでいる「グローバル人材」の育成において、「国際的な視野で学問を学ぶ」ことの重要性に気づく機会の提供は、今後も最重要課題のひとつであり、その推進役をになう国際教育センターでは、新たなプログラムの企画・実施にあたり、今回のアンケートで寄せられた声を反映し、学生のニーズにこたえていきたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 


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