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平成24年度千葉大学国際教育センター主催・公開セミナー実施報告(5) 

 

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 『世界で活躍する千葉大学卒業生に学ぶ世界の研究と教育』

 

ヨルダン大学地理学部准教授・ホサム先生(ヨルダン)

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国際教育センターでは、世界で活躍する千葉大学卒業生5人を千葉大学に招聘し、世界の研究と教育について英語で講義をしていただく公開セミナーを開催している。平成24年度にお招きした最後の講師は、ヨルダン大学地理学部准教授のホサム先生(Dr. Hussam Al-Bilbisi)。ホサム先生は千葉大学に留学中、自然科学研究科(博士課程)で建石隆太郎教授の指導を受け、環境リモートセンシング技術を応用した研究で2004年に博士号を取得。卒業後、母国ヨルダンに戻られ、教育・研究活動を活発に展開されている。今回、千葉大学の後輩のためにと来日してくださったホサム先生は、異なるテーマでセミナーを3回実施してくださり、合計129人の学部生・院生が参加した

第1回

日時&場所

H25122日(火)2限、西千葉キャンパス(総合校舎B号館)

講義テーマ

The culture, religion and history of Jordan


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参加者(97人)に書いてもらった受講後アンケートで、コメントが一番多かったのは、"漠然と抱いていたヨルダンのイメージと実際が大きく違っていた"という内容だったたとえば、ヨルダンの夏の気温は40度にまで上がるけれども、湿度が他の季節よりも低く、日本の夏よりずっと過ごしやすいと聞いて驚いた人や、両国の人口の年齢構成が大きく異なり、ヨルダンでは65才以上が全体の4%以下しかいないことにびっくりした人も多かった。

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もう1つ、多くの参加者が驚いたのは、砂漠と肥沃なヨルダン渓谷の間の丘陵地帯に位置する首都アンマンの景観だ。首都にふさわしく近代的なビルが立ち並ぶ都会のすぐ近くに、古代の遺跡やスーク(市場)のある昔ながらの街並みが残り、その新旧のコントラストに目をみはる人が多かった。講義ではまた、国民の9割以上がムスリムのヨルダンで、ラマダーン(イスラム歴の神聖月)の日の出から日没までのあいだに行われる断食や、イスラム教徒の義務である1日5回のお祈りが毎日行われている様子についてもお話を伺うことができた。

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  ビジュアルたっぷりの講義に出席した法経学部経済学科の2年生は、「ヨルダンの地理や歴史のみにとどまらず、そこに暮らす人々に注目した言及が印象に残った。国内にとどまっているばかりでは得られない、全く異なる価値観や考え方に触れることは、人間的成長の上でとても重要だと感じた」と、感想を寄せた。 ホサム先生のお話は、世界遺産に指定された古代遺跡ペトラや、ヨルダン料理にも及び、日本人にとってなじみの少ない中東の歴史や食文化にふれられてうれしかったという声や、英語だけの講義と聞いて身構えて参加したけれど、「講師の方が丁寧に説明して下さって、わかりやすかったです」(法経学法学科・4年)というコメントも。 

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資料:Hussam先生のハンドアウトから抜粋)

第2回

日時&場所

H25123日(水)2限

西千葉キャンパス(アカデミックリンクセンター図書館1階プレゼンテーション・スペース)

講義テーマ

Obtaining scientific data and information necessary for research in Jordan




2回目の公開セミナーでは、ヨルダンにおける科学研究の事例として、ホサム先生が取り組まれている地理学および環境問題に関する研究で用いられる様々なデータデータソースと、データの抽出方法について講義をしていただいた。データソースの主なものとして紹介されたのは、NASAをはじめとした各種機関がサテライト・リモート・センシング技術を駆使して収集・アーカイブ化している地表の衛星画像、地上測量データ、農業・産業・経済・人口などに関する調査報告書の3種類。多岐にわたる量的データと質的データを使って、より信頼性の高い分析結果を導き出すことの重要性が強調された。また、こうした科学研究に対してヨルダン政府が行っている研究資金援助が大きな役割を果たしていることや、ヨルダン大学の図書館における電子図書化の促進が、研究と教育に大変役だっていることも紹介された。

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(資料:Hussam先生のハンドアウトから抜粋)

第3回

日時&場所

H25123日(水)4限、西千葉キャンパス(工学部17号館112教室)

講義テーマ

Jordan, the history, the status of university education and research on geographical and environmental problems


 

水不足、死海の縮小、森林破壊・砂漠化という、ヨルダンの3つの深刻な環境問題への取り組みにおいて、地球資源探査衛星から撮影した映像や、さまざまなデジタル変動調査技術手法がいかに用いられているか、複数の事例が紹介された。その一例として示されたのが右の写真で、牧畜が行われている乾燥地域と半乾燥地域における土地使用と地表の変化によって、いかに "land degradation"(土壌劣化)が進んでいるか、調査された結果を示された。

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このセミナーは、ホサム先生が千葉大学留学中に在籍されていた工学研究科で開催され、同研究科の修士課程と博士課程の大学院生(19人)が参加したため、講義は専門的な内容に及んだが、土壌劣化の3つの原因の特定に用いた手法に関する説明を聞きながら、熱心にノートをとる学生が多く見受けられた。  参加者アンケートをみると、「自分たちのことだけでなく地球規模で環境のことなどを考えてゆかなくてはならないなど、テレビやインターネットなどを通じてよく言われていますが、実際にその問題に直面している人々から直接、話を聞くことで強い印象が残り、それらについてより深く考えてゆかなくてはならないと思うことができたので、参加して良かったと思いました」(工学研究科人工システム科学専攻・1年)いう声や、今後もこうした公開セミナーの開催してほしいというコメントが多く見うけられた。

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(資料:Hussam先生のハンドアウトから抜粋)

=その他の参加者からのコメント=

「教育の場で、『国際的な視野』を養う機会というと、大抵、英語圏の国々関する講義ばかりなので、こういったセミナーは貴重だと思う」(工学部電気電子工学科・3年)

Jordan大学では、水資源の減少や砂漠化など、深刻な環境問題に対して様々な方法を駆使して取り組んでいると感じました。<略> 英語にしても、環境問題への関心にしても、無知は罪と感じた」(工学研究科人工システム科学専攻・1年)

「内向きにならずに、外に目を向けることをすべきだと思いました。留学などもそのひとつの方法である」(工学部メディカルシステム工学科・2年)

「世界共通語である英語を学ぶことで、異なる文化を持つ人々の思考に直接的に触れることができ、考えを共有するには、とても大事なツールだと思った」(工学部画像か・2年)

「日本からの視野のみにとらわれないためにも、今日のようなセミナーに積極的に参加することが重要だと感じた」(工学部情報画像工学科・4年)

「英語のセミナーは理解できないかと思っていましたが、意外と分かるところもあったのでおもしろかったです。先入観にとらわれず、まずは参加してみることが大事だと思いました」(文学部行動科学科・1年)



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